私の『正義』。 (ページ15)

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　「今。いいところだったのに。」

『……。

　トラファルガー・ローくんね。懸賞金2億ベリー』

ロ「海軍大将補佐がなんでここにいる。」

シャ「か、海軍大将補佐ーー！！？？」

ペ「おいおい、やばいんじゃねーのか！！」

『ふんっ。なんでもいいでしょ。』

質問もまともに答えず冷たくあしらい、早くこの場から離れようとシャボン玉に乗って空に上がっていた時、自分の範囲が青い枠に囲まれた

ロ「ROOM。

　シャンブルズ」

『！？』

何故か今目の前にはローの姿が。

空を浮遊していたAは木の枝と一瞬にしてすり替えられていた。

ロ「俺を捕まえなくていいのか？女海兵。」

『…なにこの器用な能力。腹立つ。』

思うように動けないこの理不尽な能力に眉間を寄せる

ローはまた逃げられてもここに戻せるよう、木の枝を持ちながら口を開いた。

ロ「お前…

　北の海(ノースブルー)出身だな。」

『…？そうだけど。なに？』

ロ「海軍大将補佐、A…」

『………だからなに
ロ「お前…………

　昔俺に会ったことあるよな？」

『！！

　……なにそれ。知らないよ。

　人違いもいいところ。』

ロ「…そうか。

　それは悪かったな。」

そう言いながらローはAに近づいていき、綺麗な水色の髪の毛をそっと掬った

『ちょ、なによ！』

ロ「お前の髪の毛は黒色も似合いそうだな。」

『！？』

意味ありげな発言と深みのある目に体を固まらせるA。

そんな反応を楽しむかのようにニヤリと笑うローにAは腹を立て、やり返すかのようにローの胸元を引っ張り勢いよく額をぶつけた

『トラファルガー・ローくんこそ、

　白い肌の方が似合いそうだね！！』

ロ「！！」

青筋が少し立っているが、口を引きつりながらも不気味な笑顔を作り、してやったりの顔をするとその場から逃げるように去っていったA。

ロ「…….っふ。

　覚えてんじゃねぇか。」

『(ふんっ。あんな小さいこと覚えてるなんて。)』

空高く上がったシャボン玉。

その上に座って遠い姿になった彼を見つめる彼女の耳は少し赤く染まっていた。