オセフンとウミ ページ39
_SE side_
「わー！見て見てセフン！貝殻！」
SE「拾ってこないでね〜」
「セフン見て！ワカメ！」
SE「持ってこないでね〜」
「セフン！魚！」
SE「はいはい〜……って、それ死んでるから！」
車を走らせ約1時間
どうしてもAと2人でここに来たかった
何故かって？
うーん。特に意味はないでとぅ←
ただ前より、どのメンバーより忙しくなって、Aが壊れちゃわないか心配だった
だけど、
「ね！セフン！魚いっぱい！」
SE「…だからそれ死んでるってば」
その心配は要らないみたい
元気ない奴が魚の死骸素手で触らないもんね。しかもそれ抱えて持ってこないもんね。
オセフン、ちょっとだけ自分の車で来たこと後悔してるよ
「そういえば、どうして急に海？」
SE「意味はないけど、この時間なら人もいないだろうし丁度いいかなって」
「丁度いい？」
SE「息抜き」
「へぇ〜セフンも息抜きしたい時あるのね」
SE「いや、俺じゃなくてAの！」
「私？別に行き詰まってないよ？」
SE「うん。着いた瞬間わかった笑
無駄足になっちゃったなって」
「え！？無駄足なんかじゃないよ！確かに最近オフなさ過ぎて疲れてたからありがたい！」
SE「Aって気使えなさそうで結構気使うよね〜」
「何よそれ！褒めてんの？貶してんの？！」
デビュー前からそうだったな
同じ時期に練習生になって、知らぬ間に仲良くなって気づいたこと
ギャーギャー騒ぐだけの子供だと思ったら、結構気使いまくりで、無駄に騒いでるんじゃなくて、周りを元気づけようと無理してやってたってこと
あの時もだったのかな？
少なくともあの時は、あの時の俺だけには、ありのままでいてくれてたのかな
「セフン」
SE「ん？」
「今、私のこと考えてたでしょ」
SE「自意識過剰だよ」
「いやいや、何年一緒にいると思ってるの」
SE「まあ10年くらい？」
「え？そうなの？」
SE「覚えてないのに大口叩かない〜」
「…そっか、結構経つんだね。あれから」
.
.
.
本当はある
Aとここに来たかった理由
5年前から変わらない
「ねぇ」
だけど、
「私達、だいぶ友達に戻れてるみたいだね？」
.
.
Aは違うみたいだね
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作者名：もちどど | 作成日時：2019年6月3日 14時
