3人の王子様

6話 ページ7

side 翔平


『一緒に笑い合える人、ですかね』


さっきのシルバー系っていう発言に
ショックを受けたこと無きにしも非ず。


ですが、笑いを誘うのであれば！
私めがとっても得意としてること！！


しょへ「恋をするなら年上ですか？年下ですか？
同い年はありですか？」

『私は俗に言う
好きになった人がタイプなので
全然大丈夫ですよ笑』


良かったなぁ、なんて
囁くじんぐさんぐのおかげで
もう顔真っ赤になります。


こーゆー時だけイキイキするの
ほんとに性格悪い！！リーダー！！((おい


陣「……あ、しょへ。
残念なお知らせが入っとるで。
今から1時間後にメンバー会議入りました」

しょへ「嘘……」

希「あらら笑
お2人とも頑張ってください！！笑」


同じく坂東さんもニヤニヤしてるし。
このふたり怖い。


『もう帰られますか？
もし宜しければこれ持っていってください。』


そう言って差し出されたのは
綺麗にラッピングされたマフィン。
しかも、16個しっかりある。


めっちゃ美味しそうなんだけど。


陣「え！？いいんですか！？」

『はい笑
皆さんのお腹の足しになれば……笑』

陣「しょへ、受け取ってや笑
厚意は無下にしたらあかんからな笑」


心臓バクバク言わせながら
そ、と腕を伸ばすと
自分が震えてるのがよくわかる。


……あ、意識してるんだ。
自分に向けて伸びた手じゃないのは分かってる。
これを渡すために伸びてる手だって。
頭じゃわかってる。
でも、好きな人の腕がすぐ側にあるって
考えるだけで、もう、頭がパンクしそうになる。


このまま手を握ってみたいと思うけど
そんなことしたら不審がられる。


でも、触れてみたい。
白くて綺麗なその手に。
そしていつか全身を自分の腕の中に収めたい。


……そこまでするとさすがに犯罪なので
しないけど。
でも、意識しすぎて変な汗が出てくる。


彼女の手の上に、
そっと自分の手を重ねてみると
余計顔が赤くなる。


早く受け取らなきゃ。
でも、言いたいこともあるし……


『あ、あの……浦川さん……？』


陣さんと坂東さんが
視界の端でニヤニヤしてるのは分かってるし
ここまでやってしまったんだから
思い切って言ってやる！


男 浦川翔平行きます！！


しょへ「……Aさんは
一目惚れって信じますか？」

『え…？』

しょへ「いきなりこんな事言うのもなんですが
Aさんの事が好きです！！

初めて会ったけど好きで好きでたまりません！」

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