3人の王子様

3話 ページ4

side 翔平


陣「あ、注文いいですか？」

『はい！お伺いいたします』

陣「僕、このハンバーグプレートで」


何となく入ったカフェにいたのは
1人の女の人だった。


スタイル良くて顔立ちも綺麗で
少し控えめで凛としたかっこいい人。
タイプそのものでした。


いわゆる 一目惚れというやつです。


陣「翔平はなににするん？」

しょへ「へぁ！？
あ、えっと、僕はオムライスセットで」

『ハンバーグプレートとオムライスセット…
かしこまりました。
紅茶かコーヒーかお選び出来ますが
どちらになさいますか？』

陣「僕コーヒーで。
カフェオレとかにも出来ますか？」

『はい！』

しょへ「僕ミルクティーでお願いします」

『かしこまりました。少々お待ちください』


そう言って調理に入る人の背中を
さりげなくみてると
視界に入ったのはニヤニヤしてる陣さん。


陣「翔平、春きたんか？」

しょへ「なっ……！？////」


まぁ、あの人確かに綺麗やな。
彼氏いてもおかしないで。


そう言って伸びをする陣さん。
……確かにあんなに綺麗な人だったら
恋人の1人や2人くらいいてもおかしくない。


しょへ「……一目惚れってあるんすね。」

陣「なんや、可愛いこと言うやん。
協力したろか？」

しょへ「……お願いします」


そんなくだらない話をしてるうちに
いい匂いが少しずつ近づいて来ていた。


『お待たせ致しました。
こちらがハンバーグプレートです。』

陣「ありがとうございます！！」

『こちらがオムライスセットになります。』

しょへ「……あ、りがとう、ございま、す…」


やべぇ。
近くに来ると意識しちゃって
今までどうやって話してたのか分からなくなる。


陣「ここ、めちゃくちゃいいお店ですね！
常連になりそうです！」

『ふふっ。ありがとうございます。』

陣「お名前、なんて言うんですか？？」

『柊Aと言います。』

陣「素敵な名前ですね！！
な、翔平！！」

しょへ「はひっ！！
めちゃくちゃお似合いの名前ですね！！」


はひってなんやねん笑
人のミスをすぐ拾う陣さんまじ解せぬ……


でも、そのおかげで
Aさんと話せてるのだから良しとしましょう。


『ありがとうございます。
では、ごゆっくりと』


そう言って一礼した彼女の
持ってきてくれた料理を口に運んだ。


しょへ「……うま、」

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