検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:7,250 hit

5話 ページ6

side A


『ん……』


あれ?
私なんでベッドの上にいるんだ…?


昨日は、確か……


『……そうだ。
ROWDY SHOGUNの人達に助けられて』


久しぶりにお姉ちゃんの話をした。
そしたら、倒れちゃったんだ。


そ、と手首を見てみると
いつも付けてるブレスレットがなかった。


『あれ…?
え、どこ行ったの?……嘘、』


自分がいたベッドの中を探してみても
全然見つからない。


お姉ちゃんが捕まる前に渡してくれた
大切なブレスレット。
小さい時に2人で作ったお守り。


石はお姉ちゃんが紫で
私が濃い青。


あれがあったから、
お姉ちゃんが居なくても頑張れた。


『どこ?……お願い、見つかって』


半分涙目になりながら探していると
いきなり部屋のドアが開いて
入ってきたのは


『猫……?』


猫は何かをくわえながら
器用にベッドの上にやってきた。


「ニャー」

『ん?この、小包開けてもいいの?』

「ニャッ」


ちょっとだけ誇らしそうにする
猫の頭を撫でながら小包を開けると
さっきまで探してたブレスレットが入っていた。


『良かったぁぁぁあ……
ありがとうね、猫ちゃん。助かったよ』


そう言って頭を撫でると
気持ちよさそうに擦り寄ってきた。


その後も膝の上でゴロゴロ言っていたので
あまりにも可愛くてずっと撫でていると
ノックする音が聞こえた。


五「おはようさん。よく寝れた?」

『あ、はい。おかげさまで。
ありがとうございます。』

五「ん。

あ、そのブレスレットな
昨日寝てる時に勝手に外したんよ。
ごめんな。いきなりなくなって混乱したやろ。」

『あ、いえ。
壊れなくてすんだので良かったです』


そう言うと、そか、と言って
優しく笑う五右衛門さん。


五「あ、ラキ。ご飯の時間やで。
はよ行かんとライキとマースに取られるよ」

「ニャー」

『ご飯食べておいで』

「ニャッ」


嬉しそうに膝の上から飛び立って
走っていくラキ?ちゃんの背中を見送ってから
五右衛門さんに目を向けると
ものすごく優しい顔をしていた。


五「あ、A。
昨日のまんまやから身体ベタつくやろ?
服も代わりのやつ用意しとくから
ご飯の前に風呂入ってきいや。」

『あ、分かりました。ありがとうございます』

五「硬くならんといてや笑
ほな、タオルとかはここ置いとくからな
風呂の場所は今から案内したる」


出たらもう1回この部屋におってな。


優しく笑うあなたに

また大きく胸が鳴った。

6話→←4話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 陣/GOEMON , BATTLEOFTOKYO
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:和音 | 作成日時:2020年8月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。