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4話 ページ5

side 五右衛門


あの話が終わったあと、
眠るように倒れたAを
間一髪のところで支えたが、
体勢が悪く、思いっきり床に頭をうちつけた。


五「……っ、た」

猿「五右衛門さん、大丈夫ですか!?」

LUPUS「めちゃくちゃいい音しましたね。」

如「あ、でも、Aは
頭打ってないみたいなので良かったです。」


慌てて冷やすものを用意しようとする猿飛と
Aの方ばかり見て
俺の事なんか一切気遣ってくれん
LUPUSと如月。


……後で覚えとけよ。


猿「五右衛門さん、アイスノンです。」

五「ありがとな、猿飛」


頭冷やすために床に寝転がって
Aを支えたまま話を続けていく。


HADES「……どうしよっかな。」

如「何がですか?」

HADES「…【死の天使】のこと。」


その瞬間、周りの空気が一変した。


さっきまで緩くなっていたのが
引き締まった。


LUPUS「…俺は、助けるべきかと。
MARDUKさんに能力制御をしてもらえば、
何とかなる気がするんですけど」

猿「それは、多分無理だと思います。
いくらMARDUKさんでも
【死の天使】の能力は抑えきれないかなって…」

如「俺も猿飛派です。
死んだとしても、生き返るほどの力。
仮に制御出来ていると仮定しても、
国王軍はこんなにも無駄な戦争を
続けていく事はあるのでしょうか。」

HADES「……MARDUKの力なら
ある程度は可能だけど、
守護神の制御までは出来ないんじゃないか?
【死の天使】の力は抑えられても
守護神や使い魔までは抑えきれない。」

LUPUS「それは、……」

猿「厄介なのは、本人よりも
守護神や使い魔ってことですか?」

HADES「……五右衛門はどう思う?」

五「…これは仮定やけど
【死の天使】の力が強まったのは
国王軍に捕まってからって話をよく聞く。
普通に過ごしてた頃は制御できてた。
その制御できる可能性がAやとしたら?」

猿「…!!
そっか、姉妹ふたりが揃えば
力も守護神も使い魔も収まるって事ですか?」

如「それなら、【死の天使】の突然の暴走は
枷が無くなったからって事ですか?」

LUPUS「……確かにそれなら
国王軍がAを追いかけてたことにも
説明が着きますね。」


……Aは力が弱い訳では無い。
だけど、強い訳でもない。


そんな普通の力の子を
国王軍が態々血眼になって探す理由もない。


【死の天使】の状態を保たせるため、なら
簡単に説明は着く。

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作者名:和音 | 作成日時:2020年8月11日 20時

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