翔太くんと 2 ページ22
翔太「俺はこの先、そばにいてあげられない。
ごめんね。ほんとにごめんね。
でも、忘れないで。
俺は最期まで希の事を愛してる……」
希「いや、いや……っ
お願いっ、ずっと、傍に、いてっ……」
子供みたいに泣きじゃくって
翔太くんに縋ると
私の涙を弱々しく拭ってくれる。
翔太「……希、こんな姿になっても
俺の事、愛してくれてありがとう。
支えてくれてありがとう。
希は俺の太陽だよ。」
希「……ならっ、ずっと向日葵みたいにっ、
私だけを、探してよっ……」
翔太「……約束する。
希だけの向日葵になるよ。
これからは違う場所にいるけど、
何百年先になったとしても
俺はずっと希を探し続けるよ。」
希「うんっ……」
翔太「ほんとにありがとう。
希、愛してる」
私の顔を見て、
今までで1番優しい笑みを浮かべて
ゆっくりと目を閉じた時
私の頬にあった彼の手が
力をなくして垂れて
病室に無機質な機械音が響いた。
その後、
先生が来て、
「7時23分 ご臨終です。お疲れ様でした」
そう、告げられた。
程なくしてやってきたのは
JrEXILEのメンバー全員だった。
全員が涙を流していたけど
私は、彼が居なくなったことが信じられなくて
信じたくなくて
ぼう、とその姿を眺めていた。
世界「……坂東ちゃん、」
希「……はい、」
世界「ありがとね、
翔太のそばにいてくれて。」
希「……いえ、」
世界「……泣きたかったら、
泣いて、いいんだよ………？」
希「……っ」
世界さんが小さい子供をあやす様に
私の頭を撫でた時
さっきまで感じていた温もりを
思い出した。
世界「……俺でごめんね。
翔太じゃなくて、ごめんね、」
その言葉を聞いた時
何かの枷が外れたように涙が溢れて
気がついたら
声を上げて泣いていた。
希「っ……、うぁ、ぁぁぁぁぁぁ…」
世界「……っ」
玲「坂東ちゃん、」
夏喜「……バン、ちゃん…」
動かなくなった翔太くんの手を握りしめて
何度も泣いた。
冷たい、刺すように冷たい。
私の涙を拒絶するようになったのに
なぜか安心して。
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美波希(プロフ) - 希さん» ありがとうございます！ (2020年2月19日 21時) (
レス) id: 56e0b0ff5c (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 美波希さん» コメントありがとうございます！私も坂東ちゃん本当に大好きなんです！めちゃくちゃ可愛いですよね！！リクエストありがとうございます！是非書かせていただきます！！ (2020年2月19日 21時) (レス) id: 660b9c675a (このIDを非表示/違反報告)
美波希(プロフ) - 私、坂東ちゃんがすごい好きで、こういう小説を探し求めてました！リクエストなんですが、坂東ちゃんが樹くんと利樹くんに溺愛されるっていう話を読んでみたいです！ (2020年2月19日 20時) (レス) id: 56e0b0ff5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音 | 作成日時：2020年2月11日 22時
