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「私たちってどんなきっかけがあって友達になったんですか？」
リンゴを食べ終わり、私は彼に一番気になっていることを聞いた。
「大学一年生の時に知り合ったんだよ。」
「けっこう前ですね」
「うん。きっかけは、」
彼は、目を伏せほんの少し微笑んだ。
「女子たちから追われてて隠れる場所探してたら、君が匿ってくれたんだ。そこから話すようになったかな。」
過去を思い出して懐かしむような表情だった。
微笑んでいるはずなのにどこか寂しそうな顔をしている気がするのは何故だろう。
「女子から追われてたんですね」
「連絡先教えてくださいってずっと言われてたから逃げたら追いかけてきて」
確かに女子たちが連絡先を欲しがるのもわかる気がする。
こんなに美形な人が大学にいたら、女子たちも放っては置けないだろう。
「私はどうやって匿ったんですか？」
「俺をベンチの裏に隠して、別の方行きましたって言ってた」
「そんなことが…」
私はそんなことができる人間なんだと少し驚いた。
今の私だったらきっとそんなことはできない。まるで別の人の話を聞いてるみたいだ。
それから少し話をした後、彼は果物を置いて病室から出ていった。
彼と話しているのも不思議な気分になる。
本当に私たちは友達なのか。
できることなら早く思い出したい。
「ミノさん…」
初めて彼の名前を口に出した。
呼んだ名前に違和感がある。
「…ミノ」
何故かしっくりくる。
ああ、私は彼をこう呼んでいたんだ。
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薄(プロフ) - リノ推しさん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもお楽しみいただければ幸いです！ (8月21日 7時) (
レス) id: 881b900482 (このIDを非表示/違反報告)
リノ推し - めっちゃ面白い最高です！ (8月21日 0時) (レス) @page6 id: e3a9f906ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄 | 作成日時：2023年8月17日 23時
