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私がこの人と友達？
「友達、なんですか？」
「うん。」
こんなに美形な男の人と私が友達ということが信じられなかった。
芸能人みたいにかっこいいオーラが放たれている彼とそんなオーラすらない普通な私が関わることなんてあるのか。
でも、この人が嘘をつく人だとは思わない。
「…そうなんですね。ごめんなさい忘れてしまって。」
「謝らないでよ」と言った彼は車椅子の私と同じ目線になるよう膝を曲げた。
近くで見る彼の顔はやはり綺麗だ。その彫刻のような綺麗さが眩しく感じて目を閉じてしまいそうになる。
「俺はまたあなたと仲良くなりたい。」
そう言われた瞬間、ふわりと風でバラの花びらが舞った。
「俺のことを忘れても…俺はまたあなたと仲良くなりたいよ。」
優しい言い方なのに、芯が通っている気がした。
「だから、友達になりませんか。」
私が全て忘れても仲良くなりたいと言ってくれる。
まだ自分の名前と家族の名前しか分からない私を。
目が覚めて家族とようやく面会出来た時、両親が私を見る目には嬉しさと複雑な感情が表れていた。
私の記憶が欠如していることが不安でしかたないと言っている気がしたのに。
でも、この人が私を見る目には"不安”なんて無い。
ただ仲良くなりたいっていう気持ちが伝わってくる。
だから私はこの人と、
「はい。友達なりましょう。」
仲良くなりたいと思った。
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薄(プロフ) - リノ推しさん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもお楽しみいただければ幸いです！ (8月21日 7時) (
レス) id: 881b900482 (このIDを非表示/違反報告)
リノ推し - めっちゃ面白い最高です！ (8月21日 0時) (レス) @page6 id: e3a9f906ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄 | 作成日時：2023年8月17日 23時
