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予想でしか無かったのに、二人の姿を見ていたら予想が確信に変わった。
それは、男の人の彼女に向けてる目が愛に満ち溢れているから。
大切で愛おしくて堪らない、傍にいたい。
そんな感情の少女を以前描いたことがある。
その時描いた少女の表情とあの男の人の表情はそのまんま一緒だった。
柔らかい表情、自然と上がる口角、「好き」と伝えているような優しい瞳。
この人はAさんを愛している。
そして二人はきっと恋人だ。
なんてことに気づいてしまったんだ。途端に胸が苦しくなった。
彼は彼女に記憶が無いと知りながらこうやって一緒にいるわけで。
彼女が唯一思い出せないのが恋人…
「童話みたい…」
二人の絵を描きたいと思った。温かい雰囲気に包まれた中、この二人が幸せそうに笑っている姿を絵にしたい。
じゃなきゃこれからの画家人生を、やるせない気持ちで送ることになる。
二人の姿を遠くからぼーっと眺めた。
最初見た時は、彼のある意味浮いてしまう端正な顔立ちに目を惹かれたが、今見ると彼と彼女は馴染んでいて、違和感を覚えることなんてなくなっていた。
「凄くお似合いだなぁ」
僕の口から零れた言葉は夕焼けに溶けていく。
そう思うのも仕方ない。
だってこの二人は誰から見ても恋人に見えるから。
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薄(プロフ) - リノ推しさん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもお楽しみいただければ幸いです！ (8月21日 7時) (
レス) id: 881b900482 (このIDを非表示/違反報告)
リノ推し - めっちゃ面白い最高です！ (8月21日 0時) (レス) @page6 id: e3a9f906ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄 | 作成日時：2023年8月17日 23時
