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その瞬間、頭の中をよぎった。
『誕生日おめでとう。これプレゼント』
『うわぁ…すごい綺麗。』
『このピアス、Aに似合うと思ったんだ。』
『ありがとう。大事にするね。』
幸せそうに笑った私たち二人。
『付けてあげるよ』
『じゃあ、お願い。』
そして雫のピアスを私の耳に付ける彼の姿。
鮮明に浮かんだ情景が、今この瞬間と重なった。
なんで今まで思い出せなかったんだろう。
ピアスをくれたのが彼だったことを。
『「うん、やっぱり似合ってる。」』
ピアスをつけた私を見て彼は満足そうに笑った。
それも前と同じように。
「A？」
「あ、ありがとう。」
しばらく唖然としていたのだろう。声をかけられ私は咄嗟にありがとうと言った。
頭の中で思い出したのは彼が誕生日プレゼントでピアスをくれたこと。
思い出せたのは良かった。でも、過ぎった記憶の中の二人の雰囲気は明らかに友達とは言えない雰囲気だった。
幸せそうに笑ってて、友達というよりも恋人といった方がしっくりきてしまう。
私と彼の関係は一体なんなんだろう。
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薄(プロフ) - リノ推しさん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもお楽しみいただければ幸いです！ (8月21日 7時) (
レス) id: 881b900482 (このIDを非表示/違反報告)
リノ推し - めっちゃ面白い最高です！ (8月21日 0時) (レス) @page6 id: e3a9f906ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄 | 作成日時：2023年8月17日 23時
