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彼は囲まれていた女子たちに頭を下げ、私の方へやってきた。
「売店行くの?」
「えっと、うん」
周りの視線が一気にこちらに集中する。
腕まくりをした白いワイシャツに黒いジーンズを着たラフな格好なのに凄くおしゃれに見える。
近くだと尚更だ。
改めて彼が容姿端麗だと再認識させられる。
「一緒に行っていい?」
「うん。でも逆にいいの?」
「いいよ。ちょうど会いに行こうと思ってた所だったし」
今日も会いに来てくれたんだ。
彼の言葉で胸の奥がじんわり温かく感じた。
でも、向けられた視線の中に冷たい眼差しで見ている人がいたことにこの時の私は気づくことが出来なかった。
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薄(プロフ) - リノ推しさん» そう言ってもらえて嬉しいです!これからもお楽しみいただければ幸いです! (8月21日 7時) (レス) id: 881b900482 (このIDを非表示/違反報告)
リノ推し - めっちゃ面白い最高です! (8月21日 0時) (レス) @page6 id: e3a9f906ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薄 | 作成日時:2023年8月17日 23時