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#7 ページ7

あれは夢だったのか。

灰色の人生に光を差す存在が現れるなんてまるでおとぎ話のようだ。








『…瀬、早瀬！』



「えっ、はい」





一人で考えすぎて先生に呼ばれていることにも気づかなかった。





『珍しいな、お前がぼーっとするなんて』



「そうですか？」



先生はボソッと何か言ってたけど私には聞こえなかった。








放課後、今まで生きてきた人生で一番ワクワクしているのかもしれない。



時計を見ると、午後の三時を過ぎていた。

あと一時間半。







もう少しで彼に会える。

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作者名：薄 | 作成日時：2023年2月24日 18時

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