For you (ページ33)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:26,725 hit

33 ページ33

パーティー会場にようやく着いた。

周りを見ると、ドレスを来た人達か大勢いる。

『あれって星宮様！？』

『お綺麗な方だこと…』

やはり彼女だけいい意味で浮いていた。確かに放ってるオーラが他とは違う気がする。

会場に行くと、落ちてこないか心配になるほど大きいシャンデリア、沢山の料理にドリンクの数々。すでにパーティーは始まっているみたいだ。

「こんなに広いんですね」

「私も初めて来た…」

2人で会場の広さに圧巻していると「星宮様！」と後ろから声がした。

そこには1人の赤いドレスを身にまとった女性がいた。

「何年ぶりでしょうか、こんなに綺麗になって！」

「確かに久しぶりね。貴女も綺麗よ」

どうやら2人は知り合いらしい。

「このお隣のイケメンは誰なんですか！？」

「執事の永瀬って言うの」

俺はその女性にお辞儀をすると、「イケメンで礼儀正しい執事だなんて最高じゃないの！」と言われた。

それから暫く、彼女の周りには沢山の人が集まっていた。

やはり彼女の存在は気高いものだった。

だからこそ男も寄ってくるもので。

『とてもお綺麗な方だ。』

『私の名前は…』

と数々の男が彼女の周りを囲んでいた。

彼女はそれを何食わぬ顔で対応しているが、俺は早くどこかへ行ってくれないかという思いでいっぱいだった。