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「いってぇ!」
声を上げたのは男の方だった。
目を開けるとさっきまで殴ろうとしていた男は腕を抑えて怯んでいた。
「用は何でしょうか」
「…ここの姫様に用があるんだよ。とっとと代われよ」
「あなたに会わせるようなお方ではありません。」
「テメェ…覚えとけよ」
男は舌打ちをしてここから走って消えてしまった。
「…何が、起こったの」
「自己防衛です。怪我はさせていません。あの男が星宮様を呼び出す理由は掴めませんでした。申し訳ありません。」
彼は「戻りましょうか」と平然と言った。
何が起こったのかまだ把握出来なかった。でも分かるのはあの男は星宮家じゃなく、私に用があったこと。
それと、彼が私を守ってくれたこと。
私は彼の袖を掴んだ。彼は不思議そうな顔をした。
「お嬢様?」
「…こっちきて。教えてあげる、私が呼び出された理由」
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作者名:薄 | 作成日時:2022年11月19日 0時