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彼女と再び再開したのは2年前だった。
養成学校で勉強をしていると突然呼び出しがあった。
応接室に行くと、スーツを来た男の人が座っていた。
「永瀬廉さん、あなたは明日からここを担当してもらいます。」
突然書類を渡された。
1枚捲るとそこには星宮という文字。
心臓がドクンと鳴った。
「星宮って…」
「はい。知らない人はいない有名で気高い所です。」
書類をまた捲ると、星宮家の家族名簿が乗ってある。
星宮A
2004年5月10日
現在18歳
そんな運命あるのかと思った。
これで自分の人生の運を全て使い切った気がする。
「でも、こんな名高い家にまだ経験もない俺が入っても大丈夫なんですか」
「心配することはないでしょう。あなたは誰よりも執事について勉強してきた。なので星宮家についてもらうことにしました。」
褒められていると思っていいんだろうか。
俺はずっと彼女のことだけ考えて執事の勉強をしてきた。
星宮家に行けなくても、あの父親が言った言葉がムカついて、なんなら執事になってやると思って今までやってきた。
やっと叶った。
涙が零れそうになるのを我慢した。
「では明日からお願いします」
「はい。……って明日ですか!?」
「はい。最初に言いましたが?」
俺にはまだ心の準備も出来てなかった。
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作者名:薄 | 作成日時:2022年11月19日 0時