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あれから、巣鴨さんは無事退院した。
そして新人歓迎会日。
看護師組と、来生、小石川先生はもう会場へ行っている。
私と浬は白衣を脱ぎ、私服へと戻っていた。
「…行かないの？」
「さぁな。」
全身黒の服に身を包んだ浬は鞄を持って執務室から出ていく。
私はそれを追いかけた。
肩を並べて病院を出る。
「…？家、こっちじゃないけど。」
そして家とは反対方向に歩き出した浬。
…もしかして。
「行かないなら別に良いが。」
「行く！行くから！」
引き返そうとする浬の手を掴み、方向転換。
浬が新人歓迎会にかぁ…初めてじゃない？
「何ニヤニヤしてるんだ気持ち悪い。」
「う、うるさいなぁ…！」
少しくらいニヤけたって良いじゃない。
こうやって飲みに行くとか、久しぶりだから。
…まぁ、サシ飲みじゃないんだけどね。
「……お前…。」
すると突然足を止めた浬が私の方をじっと見る。
会場…すぐそこなんだけど…。
「な、何…？」
私もそれに返すように見つめると、浬の手が伸びてくる。
そして頬に触れた。
…！？
な、なになになに！？
「ちょっ…かい…！」
「マスカラとれてるぞ。」
「…へ？」
「化け物。」
浬の指先は黒くなっていて、本当にマスカラがとれていたんだと分かる。
それにしても化け物って…！
「化け物とは何よ化け物とは！」
「事実を言ったまでだ。」
「…もうバカ！バ浬！」
「なんだそれ…。」
化け物…化け物って言われた…。
地味にショック…。
「というかAはメイクしなくてもそこそこいけるだろ。」
「…！」
突然名前を呼ばれたこと、そして褒められたこと…そのふたつが重なって、頬が熱くなる。
いきなり言われると動揺して、どう接すれば良いか分からなくなる。
「…うるさい……。」
だから弱々しくながらも悪態を着くしか出来なくて。
浬の黒いコートを着た背中をぽか、と優しく殴った。
すると「あのー。」と声が掛かる。
この声、聞いたことある…。
石原、さん？
「お二人さん喧嘩するのは良いけど、ここ店だからね？」
「………えっ。」
そう、いつの間にか私達は店の中へ入っていたらしく、今の会話を全て同僚達に聞かれてしまった。
う、わぁ…。
やらかした。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (8月9日 23時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月1日 13時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 更新応援してます！！頑張ってください！ (2020年6月3日 16時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
椋羽 - 続きの更新お願いします。 (2020年4月11日 1時) (レス) id: 66e72a95d0 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 絽梛さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…。頑張ります…！ (2020年3月14日 11時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かの x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月15日 21時
