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執務室に戻り、互いに席に着く。
そこには誰もおらず、余計に気まずい空気が流れた。
浬は何も話さないし、私も口を開かない。
はぁ…なんかやな空気。
行くあてもなくどこかへ行ってやろうか、なんて思っていると浬が口を開いた。
「…星野。」
「っえ…ん、何…？」
混乱しすぎて噛んでしまったが、仕方ない。
突然だったのだから。
「嫌、だったか。」
「へ…？」
「この前の。」
この前の、というのは当然キスの事だろう。
嫌だったか…ねぇ…。
そりゃあ、嫌か嫌じゃなかったかって言われたら…。
「嫌じゃ、ないよ。」
「は…。」
「何よ、聞いてきたのは浬でしょ。」
ポカンとする浬の顔にクスクスと笑う。
そんな表情珍しくて、嬉しくて笑ってしまった。
「…悪かったな。」
「ううん、良いの。ただ…その…。」
「…？」
「なんで、あんなことしたのかなーと…思いまして…。」
「あぁ…。」
顔を赤くしながらも頑張ってそう聞いてみる。
浬はなんて答えるのだろうか。
…気分、とか？
それだったら嫌だなぁ…。
じっと黙り込む浬に段々と怖くなる。
暫く待っていると、小さく声が呟かれた。
「俺にも分からない。」
「…え？」
「分かったら教える。」
「はぁ？何言って、もう…浬…！」
立ち上がってどこかへ行こうとする浬を止める。
もうあの事の話はしないから、と言うと立ち止まってくれた。
「新人歓迎会、浬来るの？」
「あぁ、来生にもそんなこと言われたな。」
「それは良いから、来るの？来ないの？」
そう聞くと、どっちだと思う？なんて意地悪な答えを返される。
…何よ、この魔王！
「来る。浬は来る。」
「ふっ…さぁな。」
そう言い、私の頭を雑に撫でた浬は結局執務室を出ていった。
もう…意味分かんない…。
キスをした理由が分からない癖にこんな思わせぶりな行動…。
私の事好きなのかなって勘違いしてしまう。
みのり…どうすれば良いかな。
みのりに浬のこと預けられたけれど、私には彼を支えられる自信が無いよ。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (8月9日 23時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月1日 13時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 更新応援してます！！頑張ってください！ (2020年6月3日 16時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
椋羽 - 続きの更新お願いします。 (2020年4月11日 1時) (レス) id: 66e72a95d0 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 絽梛さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…。頑張ります…！ (2020年3月14日 11時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かの x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月15日 21時
