HSJ学園

ビター ページ20

ｶﾗﾝｶﾗﾝ


【いらっしゃい】


宏太「これを2つ」


【おぅ！】



薮が頼んでくれたのは…


.


【お待たせぃ！】



宏太「ありがとうございます」


光「わぁ！美味しそう！！」


宏太「好きだったでしょ？フォンダンショコラ」



薮、覚えていてくれたんだ！



宏太「さ、食べよ！」


光「うんっ！」



「「いただきます！」」



ﾊﾟｸｯ



一口食べた瞬間口の中にほどよく苦くて大人な味と

ほどよく甘くて優しい味が広がった



光「美味しいっ！！」


宏太「だろ！初めて食べた時に光に食べさせたい！

って思ってさぁ！連れてこれてよかった！」ﾆｺｯ


光「ふふっ、ありがとう薮」ﾆｺｯ



【二人を見てるとほんわかするよ〜！これは俺から

のサービスだ！】



宏太「え、いいんですか？ありがとうございます」


光「ありがとうございます！」



マスターからのサービスは淹れたての珈琲



ｺﾞｸﾝ



宏太「んー！美味しい」


光「この苦味が癖になる…！」



【よくわかってるねぇ！】



あっという間に仲良くなった俺たち



「「ごちそうさまでした！！」」


【おぅ！またおいで！次もサービスするからさ】



ｶﾗﾝｶﾗﾝ



気づいたら夕方に笑



光「さすがに盛り上がり過ぎたね笑」


宏太「だなっ笑 そろそろ帰るか」


光「うんっ！」



心もお腹も満たされて幸せだぁ( ˙꒳˙)



「えいっ！えいっ！」



宏太「お、やってるなぁ」


光「山田？」



涼介「あ、二人とも」



宏太「たまには休んだらー？？」


涼介「薮ちゃんに負けないくらいの火を作れる

ようになるまでは休まない！！」



宏太「昨日のまだ引きずってるのかよー」


光「昨日？」


涼介「俺の火を軽々と消したんだ！

光くんにだって消された…絶対負けないからね！」



あ、俺がここに来た初日の…引きずってるのか笑




光「俺だって絶対に負けないからね！」



宏太「ほどほどにしとけよ〜」


涼介「うん！」



俺なんか眼中にないと思ってた

けど…なんか嬉しいな、対等になれた気がして



宏太「光、どうかしたか？」


光「ううん、俺も頑張らなくちゃなって！」


宏太「光も十分頑張ってる、焦らなくても大丈夫」


光「まだまだだよ！」




宏太「光も涼介と一緒でストイックだからなぁ」




昔から何かと器用な薮は簡単にこなしていく

そんな薮の姿をずっと見てきた



いつか俺が薮を守る存在になるんだ！！

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