平成戦隊JUMPジャー

夢か現実か In ページ5

春休み１日目


俺は今、自問自答している



一つ目、俺はいつ腕時計を腕に付けたのか


二つ目、あの夢は夢じゃなかったのか


三つ目、どうするべきなのか




テキトーに腕時計をいじってみても


とくに変化もないし、夢の中でみた俺以外の


８人の人とは関わりがあったわけでもないし




今日から春休みで学校はないし


とりあえずいつも放課後の勉強場所に

しているカフェに行くことにした



あそこはなぜか家なんかよりもずっと落ち着くし


お店の人を見ているだけで元気になれる




ガチャ



春はやっぱり暖かくて好きだな

花粉がとんでなければもっといいんだけど…




ｶﾗﾝｶﾗﾝ



「メニューは何になされますか？」




「えっと…チーズオムレツとシトラスティーと

チーズスフレで」




とりあえずこのくらい注文しておけば

長く居座っても嫌な顔はされないだろう




にしても…俺以外の８人は一体どこに、、



このまま考えていたら１日中ここに

居座ることになりそうだな笑



まぁ、24時間営業だしまた何か注文すればいいか




「お待たせしました、伊野尾さん」




「へっ？」



あれ…知り合いだったっけ？


俺の名前を知っていたことに驚きを隠せなかった




「あれ？いつもおこしになられてますよね？」




「あ、え、はい？でもなんで名前を？」




「あ、教科書の名前を見ました笑」




なーんだ笑



「そうだったんですか笑」



「今日もお勉強ですか？？」




「いえ、今日は考え事を…ってその腕時計！！」




俺の視界に入ったのは


腕まくりをしたシャツ越しに見えた



"紫色の腕時計だった"

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