travel.（LOVE）

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目が覚めた。




..........夜中の3時。



ニカは.......ソファで寝てる。
長旅で疲れた俺を気遣って自分はソファとか。


ニカも大人になったなぁ。






スマホのディスプレイの青いランプが点滅していた。








開くと......








たいすけ愛してる









へっ！？





藤ヶ谷っ.....唐突すぎんだろ！！///////




ほとんど初めてのLINEなのにいきなり
愛してるって、どっかに頭でも打ったんだろうか.....。




いや、どーせまた飲み過ぎて酔った勢いで
送信ボタン押しちゃっただけだろう。









なんて返したらいいかわからなくて
とりあえず既読は付けたけど返信はしなかった。






スマホの電源を消そうとした時だった。




突然の着信。



それは、いま一番声を聞きたい人からだった。





スマホ握り締めベランダに出ると
吐く息が真っ白だった。









北「もっ.....もしもしっ......藤ヶ谷？」

藤「ん？」

北「ど、どした？こんな時間に」

藤「いや、何してるかなって......いま忙しかった？
もしかして彼女と一緒だった？」

北「バカっ、彼女なんかいねぇよ」

藤「ふふっ、そっか......あのさっ、謝っていい？」





謝罪の前に許可取りに来る奴初めて見たわ。





藤「見送り行くって言ったのに......行けなくてごめんっ！！
あっ、痛ってぇぇ！」

北「ど、どした！？大丈夫か！？」

藤「ははっ、ごめんごめん。
謝ったタイミングで頭下げたらベランダの
手摺におでこぶつけちゃった」

北「はっはっはっ！！
お前ってほんと面白いなっ！！」

藤「ちょ、少しは心配してよねぇ！！」

北「ごめんごめん.......俺さっ、ほんとはあの時
人混みの中に藤ヶ谷を探してた。
だけお前は、一向に現れなくて......だけど不思議と
北山！！って呼ばれた気がしたんだ」

藤「ちゃんと届いてたんだ」

北「え？」





俺はただ、藤ヶ谷からの言葉を待った。

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