クロトの微笑。

【9】　女神にキス ページ10

朝早く家を出て


向かった先はあの人のところ





教会へと続くこの並木道





俺は車で走るのが好きなんだ




って言っても、まだ一度しか走ってないけど(笑)




教会につくと、珍しく人がいた






その人はシスターを楽しく
談笑していた






近づくと




シ「あら、この間のお方.....」

藤「この間はありがとうございました」



その人は俺を見て
驚いたような顔をした





そのことに気が付いたシスターは
俺のその人を紹介してくれた




シ「こちら神父のお友達の玉森さんです」

藤「初めまして」

玉「よろしく〜」






初対面なのになんか軽い



ってゆうのが第一印象






玉「はぁ俺帰りますね」

シ「はい、お送りしますよ」

藤「あ、シスター！
　 あの...北山さんは？」

シ「神父はお二階の自室でまだ寝ていますよ」







シスターは一度頷いて
玉森さんを車まで送りに行った





階段はどこだ






藤「...しんぷさまぁ〜....」





まだ”北山さん”って呼べない




なんだろ、なんか距離を感じる






教会の隅っこに見つけた階段





上がるたびにギシギシ音がする




二階の廊下に足を踏み入れた時




この前とは違った紅茶の香りがした

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