裏切りの真実 ページ23
事故から一週間
酸素マスクは取れて
機械の数も減り
話せるようになった普通にご飯
も食べて、点滴の回数も減ったが
腕と脚の骨折は完治していなかった
毎日メンバーは来てくれるけど
宮田が来ることはなかった
宮田に話したのかな？
美沙絵さんは
このことを知っているんだろうか
公表はしていないが
きっと耳には入っているはず
そんな時
―ガラっ
病室の扉が開いた
入って来たのは
花束を持った
美沙絵さんだった
美「久しぶり」
玉「お忙しい中、わざわざすいません」
美「いいのよ。
どう、からだのほうは？」
玉「なんとかっ....イテテ....」
美「あぁ、いいから！
そのままでいいから、ね？」
持ってきた花束を
花瓶に入れて、ベッドサイドの
机の上に飾ってくれた
美「宮田くんは来てくれる？」
玉「別れましたっ....」
美「ふ〜ん」
玉「なんですか？」
美「やっとあたしにも
チャンスが来たってわけね」
玉「チャンス？」
美「まだ気が付かないの？」
いつもの美沙絵さんじゃ
なかった
俺を見下すような
視線に恐怖を覚えた
さっき飾ったばかりの
花瓶を手に取って
それを床に投げつけた
美「宮田くんとタマちゃんの
写真を週刊誌に売ったのは
あたし。
あたしとタマちゃんが食事している
写真を撮らせたのもあたし。
クッキーには薬品も入れたし。
やっと宮田くんと別れたのね」
玉「だって....だって！！
あの写真は宮田が売ったって！！」
美「あんなの嘘に決まってる」
玉「なんでですか.....」
美「決まってるでしょ？」
割れたガラスで
血まみれになった手で
俺の頬を撫でてきた
美「玉森くんのことが
好きだったから......」
玉「はっ.....」
許せない
宮田を傷つけて
それでもこうして笑っていて
気が付けば俺は
美沙絵さんを殴っていた
点滴が取れて
自分の血が流れている
ことにも気が付かず
物音に気が付いた
看護婦さんや先生たちが
病室に入って来て
俺のことを必死に抑えていた
警察も来て
連れていかれる美沙絵さんに
俺は何度も叫んだ
玉「宮田に謝れよっ！！！」
看「玉森さんっ！！」
先「落ち着いてくださいっ！！」
玉「待てよっ！！
なぁ、宮田に謝れよっ！！！」
その時、胸が苦しくなって
俺の意識はここで途絶えた
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遥廻璃涼(プロフ) - しおさん» しおさん、コメントありがとうございます(〃ω〃)あら、泣いていただけたなんてっ、嬉しいです(T^T)頑張ります(*｀･ω･)ゞ (2015年10月14日 1時) (
レス) id: 817ce73a7f (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - メッチャくちゃ感動して1人で涙を流しました。こんな作品また書いてください。楽しみにしてます！！！ (2015年10月13日 4時) (レス) id: 73167cd09c (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - なつさん» 終わっちゃいましたね・・・。お疲れ様ですっっ！！わったーの言葉、心にグッときました(*^^*)自慢大会も楽しみにしてますネ☆彡 (2015年6月1日 22時) (レス) id: d21b052c3e (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 遥廻璃涼さん» ぎゃあああああ！！！玉サンがッ・・・玉サンがぁぁぁ！ てか、このクソ女頭おかしんじゃないの？！ あっ、スイマセン。取り乱しました(笑) (2015年5月29日 14時) (レス) id: d21b052c3e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 遥廻璃涼さん» 泣いて下さい！本当に好きすぎて更新されるの本当に楽しみにしているんですよ！私はいつでも遥廻璃凉さんの作るお話は最高ですよ(@^▽^@) (2015年5月19日 18時) (レス) id: e6fc756cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥廻璃涼
| 作者ホームページ：http://yaplog.jp/2342876rh/
作成日時：2015年5月1日 23時
