俺が守ってやるよ。 (ページ6)

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本当は、ちょっと軽そうな他校の男の子と、つかみどころのない無口な男の子に絡まれてしまったんだけど＿＿＿

それは無かったことにしておこう。

別に、ツウィに話すことでもないし。

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その日は、できるだけ早く帰った。

いちいちサナさんたちに絡まれたくなかったから。

「あれ、お兄ちゃん。もう帰ってたんだ？」

自宅に帰ってリビングへ入ると、ソファにお兄ちゃんが座っている。

ユンギお兄ちゃんは、私よりも一つ年上の高校2年生。

「今日は、部活なかったし」

お兄ちゃんが、かけていたメガネを外して、テーブルの上に置いた。

「部活ってなんだっけ？」

「歴史研究部」

「れき、！？」

思わず噛んでしまいそうになった。

でも、今は。

こうして真面目な姿のお兄ちゃんを見ているのが、……信じられない。

「お前も勉強するか？」

そんなセリフが、お兄ちゃんの口から飛び出すことも。

メガネも。

その、歴史なんとかも。

だって＿＿＿

中学までのユンギお兄ちゃんは、例えば髪の毛なんて緑色だった。