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軽い靴音をさせて、テヒョンが一緒にバスから降りた。
ヤバイ…。
さっさと帰ってしまおう…。
自宅へ向かって、足早に歩いたまでは良かったとして。
「あれ？ Aちゃんもこっちなんだ、へぇ…」
「……！」
カバンを肩に回したテヒョンが、私の隣に並んだ。
「俺もこっちだから、」
そう言って、二やっと笑ったテヒョンを見た瞬間、
＿＿＿＿、
歩くスピードを上げる。
(一刻も早くテヒョンから逃げなきゃ……、)
なんだか、悪い予感がする。
「Aちゃん、歩くの遅いねー」
なのに。
テヒョンには、私の焦りなど通じない。
＿＿＿どころか。
忘れたかったことまで、掘り起こしてくる。
「Aちゃん、もしかしてさぁ、ジミナに何か言われた？」
「うっ…」
言われた…といえば言われた。
“俺たちに近ずかないほうがいい”
とか、なんとか。
しかも。
私の耳元に顔を寄せ、感情も何も無いような低い声で。
「てか、ジミナの言ったことなら、」
続く
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作者名：サラン | 作成日時：2017年7月16日 9時
