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だって。
相手のことなんか、お構いなしの性格だと思っていたテヒョンが。
「ちょっと気になるとかー？」
「っ、」
意外にも、敏感な反応をしてみせたから。
「…べ、別に」
答えた私は、明らかに動揺していた。
なんだか、恥ずかしいくらいに。
急に、なんなのよ…。
変に調子がくるっちゃうし……、
「Aちゃん、降りないのー？」
「……、」
「バス、止まったけど」
窓の外を、指差したテヒョン。
「あ、」
釣られて顔を窓の外へ向ければ、いつものバス停が見えた。
「降りますっ、ここで降りますから、」
慌てて手を上げ、運転席へ合図する。
「あ、もう俺がボタン押してる」
「えっ、押して…」
テヒョンが
「Aちゃんもここでしょ」
なんて言いながら、私の背中をツンツンと押した。
そのままテヒョンに促されるようにして、降りたバス。
っていうか。
テヒョンと私って、降りる場所が一緒だったんだ……！
普通に考えれば。
同じバス停から乗れば、帰りも同じに決まってる。
トントン
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作者名：サラン | 作成日時：2017年7月16日 9時
