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ジョングク先輩が去った後も、私はまだ突っ立ったままだった。
「利害一致……」
じゃないだろう……!
あんな得体のしれない先輩と、“カレカノ”なんて。
「先輩っ、ちょっと待ってく、……、」
もう一度、顔を上げた時には、私の視界にジョングク先輩の姿は、無かった______…
**************
_____とんでもないことになった。
一生関わるはずのなかったジョングク先輩と、話しただけでも衝撃的だったのに。
「明日も来いって……」
“こいつが俺の彼女”
いくら利害一致だとしても。
あんな風に、あっさり言ったことを思えば。
……どこまで本気だったのかすら、分からない。
しかも。
ジョングク先輩って、3年だったはず。
1年の私なんかを、まともに相手する…?
……………。
いや、そんなこと、あるはずない。
___でも。
頭の中で自問自答しながら、半信半疑の状態で歩いていると____
いつの間にか、バス停に着いていた。
「捻挫なんてほんと最悪…」
すべては、サナさんの誤解から始まった出来事だとしても。
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作者名:サラン | 作成日時:2017年7月16日 9時