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……………。

そんな彼女たちの背中を見ているうちに。

「___あ、」

私は、ようやく正気に戻った。

今まで、誰の告白も断ってきたという、ジョングク先輩

「っ、あの……、」

その先輩が、こともあろうか、私を“彼女だ”と言った事実。

「ジョ、……ジョングク先輩、」

ほっそりとして背の高い彼を見上げると、先輩は。

“お前、俺の名前を知ってたのかよ”

そんな目で、私を見ている。

けど。

今の私はそれどころじゃない。

「なんで私が、先輩の彼女なんですかっ…、」

前に、うちのクラスの誰かが、カッコいい先輩だと騒いでいたことがあった。

チョン……

ジョングク。

モテるのに彼女を作らない人。

ことごとく告白を断って。

「なぁ、ちょうど良かったんじゃねぇの?」

「え?」

返ってきたのは、ジョングク先輩の強い眼光。

___ぞっとする鋭さの。

「ちょうど…いい?」

って、どういう意味……?

私は、ジョングク先輩の彼女でもなんでもないし。

告白もされた事がなければ。

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作者名:サラン | 作成日時:2017年7月16日 9時

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