ブッコロシガイ ページ15
現在私は、未だかつてない程の殺意を抱いています。
「ここチョー涼しぃ〜！」
「本ばっかじゃん！」
「うっわつまんねぇ！」
普通科の人達でしょうか。
どうやら涼むのが目当てらしい。
爆豪君風に言うなら、
消えろモブ共。
「...あの、」
(とりあえず出ていってもらわなくては)
「お？なになにナンパ？！」
「いいねぇ真面目っ子」
「遊び行く〜？」
こいつらの心臓音が不快になってきた。
「図書館では、お静かにお願いします」
「ハァ？」
「誰もいねぇしいいじゃんいいじゃん！」
「てか遊ぼーよ！」
決めた。こいつらいつか射抜く。
「ここは本を読む場なので、
涼みに来ただけなら静かに過ごしてもらえると助かります」
「え〜？別に良くね？」
「堅いよ君！」
「いいから遊ぼって！」
お前はさっきから遊ぼ遊ぼうるせぇな。
待てない幼稚園児か。
そろそろ怒りのボルテージがMAXになりそう。
(...爆豪君早く来てくれないかな)
水曜日なんだけど、今日は来ないのかな。
「オイ」
低く、イラついたような声。
待ってました。
「さっきからうるせェよ」
「ハァ？」
「今すぐ消えろクソモブが」
爆豪君の顔を見た途端に、
顔を青くさせて三人組は逃げ出した。
(...ほんとにモブだったな)
「...ありがとうございます」
「俺が本読むのに邪魔だっただけだ」
勘違いすんな。とでも言うように、
いつものカウンター前の席にドカッと座った。
(ツンデレ可愛いな)
「爆豪君」
「んだよ」
「いつもその席なのは何でです？」
「なんとなくだ黙っとけ」
私はいつもカウンターにいる。
図書委員だから。
そのカウンターに一番近い席に座るのは、
何か意味があるのかなって、
少し期待をしてしまう。
「出来れば席変えないでくださいね」
「...何でだ」
「出来るだけ近くで眺めたいので」
「.......あﾞ？！」
驚いてるのか怒ってるのか、
それはどっちですか爆豪君。
「テメェ誰にでもそういうこと言ってんじゃねぇぞ」
「.....誰にでも言うわけじゃないです」
アリの鳴き声みたいに小さな声で呟いたけど、
図書館は静かだからきっと聞こえていたはず。
なのに、爆豪君は何も言わなくて、
それがひどく悲しかった。
でもその赤くなった耳には、
少し期待していてもいいですか。
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轟好きすぎて無理 - ただたんにすこ (2021年8月18日 14時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - みんな大好き番外編（という名の本編）がないなんて...。猫田さんがセンスありすぎ。というか好きなキャラ割と同じでうれしい。初心って爆豪が言うとちょっとエロくて好きです。胸キュンが止まらない。最高 (2017年11月26日 3時) (レス) id: 2e25c9e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
見毛 - かっちゃんと夢主ちゃんがほんっっとうに可愛い！！もう胸がきゅんてなる！最後泣いた、猫田さん話書くのうますぎませんか？天才かよっっ！かっちゃんがもう好きすぎた！ありがとうございましたぁぁ！！！ (2017年10月16日 5時) (レス) id: 6b3a04f0ab (このIDを非表示/違反報告)
猫田 美猫(プロフ) - 風速100�辰気�» うわぁぁありがとうございます！書き方について言われたのは初めてです！！更新頑張りますね！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: a204a60523 (このIDを非表示/違反報告)
猫田 美猫(プロフ) - ゲームできない系ヲタクさん» 続編は今ネタ集めてる最中でございます！バッティングセンターはそちらで書いてみますね！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: a204a60523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 美猫
| 作成日時：2017年8月17日 1時
