トリップなんて聞いてない！ ハイキュー!! 2

ふざけるな92 ページ43

〜月島side〜

僕はAのストーカーについて何か手立てはないかと警察署に行く予定をあの日から立てていた

かといって男の僕が同居人がストーカーにあっていると言った所で信じてもらうどころか相手にされない確率が高いので

今までAに送り付けられた気持ちの悪い手紙と小包を全て持ち証拠として持って出た

あの男に家に押し入られると困るので一応のために山口を呼び、Aにも念押しして家を出た

(この証拠達でどこまで信じてくれるか…てかなんで僕こんなにAの為に必死になってるんだよ)

自分の感情に疑問を持ちながらも

(同居人がずっとストーカーに狙われてるのは僕としても心地悪いからデショ)

と無理やりこの疑問に蓋をした

そんな事を考えながら歩いていると

『ピリリリリ』

(山口から電話？)

不審に思い出てみると

「Aちゃんが家に居ない！インターホン押しても出ないから合鍵使って入ったんだけど、どこにも居なくて！！」

酷く焦ったような山口の声を聞くないなや僕は走り出した

どこにいるかなんて全く検討もつかないけれど、何処かでまたアイツに怖い思いをされられているんじゃないかと思うと、気が気じゃなかった

(無事でいてよね…！)

そう願い近くのスーパーの方へと行くとこの前の男を見つけた

(立ち止まって何してる…？…！まさか！)

嫌な予感がしてさらに近づくとAもそこに居た

それに気づいた時後ろから山口もやってきた

2人で目を合わせて僕は男を引っ張り倒し、山口は警察へと電話をした

(こういうのは僕得意じゃないんダケド…！)

思いっきり暴れる男を何とか押さえつけ、警察に引き渡したあと、事情聴取をされなんとか丸く納まった

帰りにAが謝っていたけれど、本当はもう怒ってなんか無かった。

見透かしたように話を振る山口に少しムッとして思ってもいない事を言ったが

ただ無事でいた安堵でいっぱいだったし、どうしてそこまで気にかけるのかの答えがAの顔を見てハッキリとした

(僕が恋とか…きもちわる…)

そう自虐しながらも家に帰り顔を真っ赤にしたAを見て

(絶対振り向かせてみせるから覚悟しておいてよね)

そう誓った日になった

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