Story 6 ページ6
撮影が始まって、みんなの顔は仕事モードになった。
数分前まであんだけ騒いでふざけてた人たちが、
『撮影始めます』
っていう一言で一瞬で表情を切り替える
その風景を目の当たりにして私は鳥肌が止まらなかった。
「すごい、、、」
ほんとにアイドルなんだな
そう実感させられたと同時に
こんなすごい人たちのヘアメイクをやってる自分がなんか申し訳なくなった。
言っちゃえばまだ私は半人前。
資格は持ってるとはいっても、経験としてはすごく浅い
何でこんな私がここにいるんだろう
彼らの撮影をみながら呆然とした
風「どうかした?」
「あ、いや」
風「実はさ、Aちゃんが来る前までいたメイクさんがやめちゃったんだよね。私一人じゃあの人らまとめきれなくて」
「、、、私で良かったんでしょうか、、」
風「良いんだよ、使命したの私だし」
「、、、え!?」
飛び抜けて成績が良いわけでもない私を選んでくれたのがふーさん!?
そのことに驚きを隠せないで居ると
風「Aちゃんの写真見たときにこの子なら任せれるって思ったの。実際私の勘は大当たり。みんながヘアメイクしてあんな嬉しそうな顔してるの初めて見たかも」
「私、、がんばります」
風「よろしくね」
私の背中をぽんっと一回叩きスタイリストさんと話しに行ったふーさん
今の言葉は私がこの仕事を頑張ろうと思えるきっかけになった。
神「Aどうぞ」
「え??あ、ありがとうございます、、」
10分くらいしてカメラチェックが入った時、ナチュラルな呼び捨てと一緒に紙コップに入れた飲み物を持ってきてくれた神宮寺さん
神「あ、ごめん、紫耀がそう呼んでたから」
「全然大丈夫です、そう呼んでいただけた方が気持ち的にも楽というか、、」
神「敬語じゃなくて良いのに(笑)」
「立派な方たちじゃないですか、そんな簡単にため口なんて使えないです」
神「あははは!!おもしろいな」
私変なこと言っちゃったかな、、
笑われたことに急に恥ずかしくなった
神「俺のこともジンでいいから」
「いやでも、、」
神「あの人はおじいちゃんね、」
そう言い岸さんの方を指さす
岸「なんすか!?」
神「んー?ね、おじいちゃん」
岸「おじいちゃん呼びやめろってー」
神「撮影行ってきまーす」
私の飲み終わった紙コップを手から取り上げて撮影へ向かった神宮寺さん
国民的彼氏を身近で感じました
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作者名:ちょむ | 作成日時:2020年6月2日 18時