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Story 5 ページ5

二時間ほどかけて、メンバー全員のヘアメイクを終えると


風「Aちゃん〜、こっち来てー」


すぐに撮影のスタジオへ呼ばれた。


「すぐ行きます!」


メイク終わったばっかだから、メイク道具やアイロンが散乱している。


手際よくちゃちゃっと片付けて、走ってスタジオへ向かった



そこには衣装に着替えて撮影のスタンバイをしているメンバーの姿


ヘアメイクをやったのは自分なのに、衣装を身にまとったせいかより一層輝いて見える


「アイドルってすごいな、、、」


さっきまで楽屋で大騒ぎしていた人たちには見えない



撮影がまだ始まってないからか男子高校生みたいなノリで騒いではいるけど、、、




岸「うわ、やっべ、Aさーん」

「あ、どうしました??」


岸君の方を見るとさっきセットしたはずの髪の毛が少し崩れている


岸「絶対今俺崩した気がするんですけど、、」

「、、崩れてますね」

岸「うわー、、さっせ!!! 前髪掻き上げるの癖で、、」

「すぐ直しますね」

岸「ほんとさーせん、、」

「大丈夫ですよ!」



廉「Aさーん、ここもうちょい巻いてもらいたいんすけど」

「あ、すいません!岸さん終わったらすぐにやりますね!」


みんなのヘアメイク終わったからといって油断できないな、、


「岸さん完成です!もう掻き上げないでくださいね」

岸「気をつけます!あざっす!!」

「永瀬さん、お待たせしました!」



勝手なイメージだけど永瀬さんは少し怖い印象があった


初めて会ったときからどこか無気力というか興味なさげというか無口というか



メンバーと話す永瀬さんはすごい楽しそうなんだけど、、、



そんな感じで少し距離を感じながらヘアメイクもしてたんだけど


廉「すいません、わがままいって」

「いや、全然大丈夫です。要望に応えるのも私の仕事ですから」

廉「しっかりしてますね、年下とは思えないほど」

「そんなことないですよ」

海「れーん!」

廉「いま髪の毛やってもらっとんねん」

海「はやくーー」

廉「ちょっと待っとってや」


微笑ましいなあなんて思っていたら


廉「せかしてるみたいになってもーてすいません」

「いや、もう終わったんで大丈夫ですよ、鏡で確認してみてください!」

廉「おぉー、めっちゃ良いっす。ありがとうございます」


そういいメンバーの元へ向かった永瀬くん。



全然怖い人じゃなかった

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作者名:ちょむ | 作成日時:2020年6月2日 18時

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