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ようやく外された手に、ちらりとらだお先輩を見上げるがいつもの青い鬼のマスクで表情はわからない。ミンドリーさんからもらったお菓子でも食べて休憩しようとテーブルに視線をやると、大量のお菓子が置いてあった。


『わ!いっぱい!』

ミンドリー「これは俺から。こっちがらだおくんで、これが皇帝。あとこの辺はひのらんとオルカから預かったやつ。」

『全部わたしが好きなやつ…!』

青井「よかったねぇ」

『んへへ、嬉しいです。ありがとうございます!』


どれから食べようかと悩んだ末、チョコレートをつまむ。疲れきった体に染み渡る甘さに頬がゆるむ。皇帝先輩が入れくれたミルクたっぷりのカフェラテが入ったマグカップを両手で持つと、じんわりと体があたたまった。


ミンドリー「Aは優秀だから、俺らもつい頼りっぱなしになっちゃってたね」

『先輩たちに頼ってもらえるの、嬉しいです。でも今日は大型対応が立て続けに起こって、ちょっと疲れちゃって』

青井「まぁあれだけ立て続けだとねぇ。」

皇帝「ヘリ要員はどうしても指示出す側に周りがちだしな」

『ヘリ乗れる人で、指示出せる人増えたら嬉しいです』

青井「そうね〜、それは俺も助かる」

ミンドリー「でもAの無線報告、落ち着いてて聞き取りやすいから俺好きなんだよね」

「「わかる。」」

『えぇ…、ありがとうございます…』


照れてんじゃーん、とまるで犬を撫でるかのようにわたしの頭を撫でる皇帝先輩に、嬉しさが隠しきれていない自分が恥ずかしくて、照れ隠しに怒ったフリをしてみたけど優秀な先輩たちはきっと、それもお見通しなんだろうな。





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作者名:yura | 作成日時:2024年3月20日 16時

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