その目が苦手 (ページ16)

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『賑わってるね』

着いた島は一面真っ白に染まり、多くの人が賑わう街だった

いつも繋がれてた手は今はガラ空き状態

どこか気まずそうに私と目も合わせないホンゴウ

『…まだ、怒ってる？』

恐る恐るホンゴウの顔を覗き込むと目が合う

けれど、その目はすぐに逸らされ

ﾎﾝｺﾞｳ「怒ってねぇよ」

と静かに聞こえた

なんだか少し悲しくなって『そっか』と少し笑った

ﾎﾝｺﾞｳ「…！すまん、ほんとに怒ってないんだ

ただ…」

『？…

ただ？？』

ホンゴウが言いかけた言葉をまつ

ﾎﾝｺﾞｳ「…いや、これはまた今度だ

飯屋でも行こうか」

と、笑うホンゴウにこれ以上聞くことなんてできずに私はただ頷いた

ご飯屋さんに入ると、ホンゴウはトイレに行くと席を外した

メニューに目を落として食べたいものを選んでいると

「お、何食べんの？

お兄さんにご馳走させてよお嬢さん」

と、私の目の前に許可なく座ってくる男

『そこ、座る人いるのでどいてもらえる？』

ホンゴウが座る席に勝手に座ったことに無性に腹が立つ

「そう言わずにさ

友達なんてほっといて俺といいとこ行こうよ」

と私の手首を掴みグイッと引っ張るそいつ

『真昼間から暇だねあんた』

私だって海賊だし、そこらのチンピラより強い自信はある

引かれた手首をパッと離してやると男は少し目を見ひらいた

「辛辣だね〜

もっと気に入っちゃった」

と、次は肩に手を置いてきた

『だからやめてっt…‼︎』

肩に置かれた手を振り払おうとした時

背中から猛烈な殺気を感じ、次の瞬間には男は床に倒れていた

ﾎﾝｺﾞｳ「てめぇ、誰のに触れてんのかわかってんのか」

いつの間にかかえってきてたホンゴウは

今まで以上に怖い顔をしてた