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深呼吸をして聞いてきた梓
今日で最後にする、と言うのはもう女装はしないよ、という意味なのだろう
「 じゃあ、俺も、最後にする 」
なんて返そうか
そんな答え、一つに決まっている
「 いいと思う。 かわいいよ 」
そう言うと梓はしずかに微笑む
「 …ありがとう。 こんなラフな格好でも、かわいいって言ってくれて、嬉しいよ 」
「 いや、それは違う 」
「 え？ 」
「 俺がかわいいと言ったのは梓の女装が、じゃない。
俺がかわいいと思ったのは、梓。 お前だよ 」
「 ………え 」
「 梓はかわいいよ。
俺としゃべっているとき。 俺と勉強をしているとき。 俺と運動をしているとき。 俺と遊んでいるとき。 俺と歩いてるとき。
梓の笑った顔、怒った顔、不機嫌そうな顔、意地悪そうな顔、泣いた顔…は、まだ見たことないな。
梓の全部がかわいくて、愛おしくてさ 」
「 で、でも、俺、男だよ…？ 」
「 梓が男だから何？
好きになったのが梓なんだから仕方ない。
梓が男だって、俺は梓が好きなの 」
「 うわっ、 」
好きなの、そう言ったときに、俺は梓の腕を引っ張った
梓の腕を掴んでないもう片方の手で梓の唇に触れ、赤いリップをこすり落とした
そしてしずかに唇を重ねた
短いリップ音
「 えっ、う、あ、え…！？ 」
顔をめちゃくちゃ真っ赤に染めた梓
耳も赤くし、さらには首元まで赤くなってしまった
「 リップとかキスするときに不味そうだから、もうしないで。
あ、あと、俺、そのままの梓が好きだから、もう女装しないでね 」
「 いや、ちょ、まっ 」
そしてもう一度唇を重ねた
夜空にはちょうど綺麗な花火が上がった
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さかな(プロフ) - ホタルさん» ああああああありがとうございますぅぅぅ！！！ めちゃくちゃ嬉しいです！ また新しい小説あげると思いますので、そのときはまたよろしくお願いいたします！ (2017年10月2日 19時) (
レス) id: 1683482e3d (このIDを非表示/違反報告)
ホタル(プロフ) - こういう系好きですうううううう！！ありがとうございます（合掌） (2017年10月2日 12時) (レス) id: e79370225b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかな | 作者ホームページ：無気力組とシェアハウス、してみたくない？
作成日時：2017年9月23日 22時
