* ページ3
.
今日が何回目の告白なのかも分からない
俺はモテる方ではあると思う
クラスのヒロインと言われてる子にも告白されたし、それは同学年だけでなく先輩、もちろん後輩にも告白されたことも少なくない
つまりモテ男なのだ、俺は
しかしまだ一度も俺はその告白に「 OK 」をしたことがない
俺のタイプの子がいなかった訳ではない
ただ、俺には違う好きなやつがいるのだ
長年、片想いのまんまの好きなやつ
「 ごめん、待った? 」
「 待った。 くっそ遅かった! 」
正門にいたのは幼なじみの蒼
「 悪い悪い。 」
へらっと笑うと、ふん、と言って歩き出してしまった
俺は急いで蒼の隣に行った
「 で? どーだったんだよ。 ま、どーせ断ったんだろ? 」
「 うん。 断ったよ。 」
すると急に脇腹を殴ってきた
「 いった…! 何すんだよ! 」
「 うるせぇ! 嫌味かよ!!! 」
「 はぁ!? 」
きっ、と涙目になって睨んでくる蒼
( あ、こいつ、今まで告白されたことなかったんだっけ。 )
「 なんでお前ばっかモテんだよ…くそっ…。 」
「 知らねえよ。 ま、所詮顔だよな、顔。 」
「 あと俺、優しいからなー。 」 とさらに付け足すと今度はケツを蹴られる
「 いってぇ…。 てめぇ! 」
「 うぜえんだよ!! 」
「 は!? 正論言っただけだし! 」
「 その正論がうぜえんだよ! …ったく。 」
はぁ、とため息をつく蒼
俺は蹴られて汚れた場所を軽く叩く
「 でもお前、なんでおーけーしないの? 」
「 それは____
( お前が好きだから )
_____タイプじゃないから。 」
「 ふーん。 」
その後「 贅沢野郎がっ! 」と言われてまた蹴られた
.
70人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クラ - とっても、面白かったです (2017年9月28日 16時) (レス) id: 2a765dcfd1 (このIDを非表示/違反報告)
佳仁(プロフ) - 何回も読みたくなります!消してほしくないです (2017年8月22日 19時) (レス) id: 6bff3cee54 (このIDを非表示/違反報告)
さあさあ - 消しちゃうなんてもったいないです・・・残念です・・・ (2017年8月22日 1時) (レス) id: 1d354ecbc8 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 間に合ってよかったぁ、面白いです! (2017年8月21日 21時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 三日間に間に合って良かった(´・∀・`) (2017年8月21日 15時) (レス) id: 8a71459d56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さかな | 作者ホームページ:無気力組とシェアハウス、してみたくない?
作成日時:2017年8月20日 14時