俺の部屋には妖怪が住んでいるようだ【BL】【オリジナル】

。。。肆拾 ページ42

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『魔界で一番偉い…？』




「そうじゃ、余は魔界で一番偉いのじゃ」




ちら、とレントを見ると悔しそうに頷く


どうやら、本当らしい




『そもそも、魔界ってなんだ？』




「まさか、お主、知らなかったのか？」




うわ〜、まじこいつ苦手なタイプだわ…


こいつの全ての行動全部がいらいらする…




『うるせえな、知ってるわけねえだろーが』




「ふん、まぁ、人間は馬鹿な生き物だから仕方のないことじゃな」




『ちっ…てめぇ』




きっ、と睨み付けると麻呂も睨み返してくる


そこにレントが割って入ってくる




「麻呂、言い過ぎだ、頭を冷やせ」




「うむ？余は当たり前のことを言ってるだけじゃが？」




「その当たり前のことが言い過ぎなんだ」




「……狐殿にそう言われると気分が優れぬ」




少し悲しそうに下を向く麻呂




「少しばかり出かけてくる」




そしてそのまま部屋を出てしまった



部屋の中に沈黙が流れる


その沈黙を破ったのはレントだった




「すみません、ご主人


あいつ、良い奴なのですが…」




『ふぅん、まぁ仲良くなるのは無理だな』




「申し訳ありません…


そういえばご主人には魔界の説明がまだでしたね、


説明いたしましょうか？」




魔界、か


そう言われると少し気になるな…




俺は小さく頷いた




『よろしく頼む』




「分かりました」




レントはそう言うと口を開いた





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