俺の部屋には妖怪が住んでいるようだ【BL】【オリジナル】

。。。弐拾 ページ22

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夕方、

保健室で過ごしていたため、俺は授業を受けずに下校になる


やったね(真顔)



｢お前、保健室で何してたん？｣



隣にいる空弥が尋ねる

シドは用事があるらしく、先に帰った



『あー、さぼってた？』



｢まじか、せこ｣



『ははは』



｢顔が真顔ですよ｣



話しながら一緒に駅まで向かう

俺の住んでるマンションと空弥の家は逆方向なんだけど



｢てかさ、鎖骨ところのキスマ、誰かに付けられたのか？｣



空弥が小指を立てて｢もしかして、これか？｣とけらけらと笑う



『キスマ？』



｢ここにあるじゃん｣



そう言って空弥はとんとんと鎖骨の部分を軽く叩く



『あー、これは…』



…なんて言ったらいいんだろうか


妖怪って言ったら馬鹿にされるよな、絶対



『…女だよ』



｢今の間は何だし｣



『まー、気にすんなって

じゃあなー』



丁度電車が来たため、空弥と別れる



｢おう、また明日｣



電車のドアがﾌﾟｼｭｰと音をたてながら閉まる


空弥はドアの外で手を振り、俺も手を振る


そして、空弥の姿は見えなくなった






今日はめっちゃ災難だったな…

神崎、先生にキスされるわ、脱がされるわで…


…ん？


脱がされたとき、先生はこのキスマに気付かなかったのか？


何で？


なのに、空弥は気付いた

脱いでもいないのに


何でだ？



モヤモヤするな…



とりあえず、このことは考えないようにしとこう


きっと神崎先生が気付かなかっただけだ




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