俺の部屋には妖怪が住んでいるようだ【BL】【オリジナル】

。。。参拾捌 ページ40

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ちゅ、という短いリップ音のあと、西園寺は口を離す


しかし、まだ俺は西園寺の胸の中




「…これで、いいですか？」




西園寺がそう言うと二人は舌打ちだけを残して去った行った



しばらくしても俺を離さない西園寺、




『先輩、そろそろ離してもらってもいい、ですか』




「あっ、ごめん！」




肩を掴んで体から離される


そのときの西園寺の顔はすごく真っ赤だった




「えっと、その、あ…ごめん」




目を背けながら言う西園寺


その西園寺を見てると俺も恥ずかしくなってきて下を向いた




『いや、ありがとうございました…』




まあ、助けてくれたわけだし、感謝だよな




「ううん、こっちこそ、ありがとね！

今日一日、付き合ってくれて！！」




西園寺は、はにかみながら手を振る




『いえ、楽しかったっす…』




「そっか、なら良かったよ！」




『うっす…じゃあ、失礼しますね』




「うん！服は皐月くんの好きにしてくれていいからね！」




俺はぺこりと頭を下げその場を離れた




……服…思い出にとっとこっかな





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俺は着替え終わったあと、マンションに向かった



レント、まだいないのかな


そう思いドアノブに触れるとなぜか鍵が開いていた




『ん？』




不思議に思って、部屋の中に入っていくと、聞き慣れない声が聞こえてきた




「余はお主のことが好きなのじゃ！


分かってくれないのか！！？」




「うるさいっ…！やめろ…！！」





リビングに足を進めるとそこにいたのは…





『レント……………と、誰？』





そこにはレントと、レントにまたがった綺麗な長い銀髪を結んだ着物を着た人がいた





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