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289話 ページ9

『まぁ、そんなこんなで暴走しちゃって重役の奴らは半殺し、恩人にはこっぴどく叱られた』

アズール「……その、シバと呼ばれる女性はどうなったんですか?」

『…アイツを殺した呪術師に場所吐かせてちゃんと埋葬したよ。
でね、なんで俺がこんな話したかって言うと…復讐は良いけどやりすぎはいけないよって話』

アズール「壮大な過去を教えといてそんな簡単な結論ですか」

『簡単?そうでもないですよ。相手に恨みを憎悪を抱かないなんて無理な話ですし。
それに、俺はもう終わったことです。アズール先輩だってそうでしょ、もう終わったアンタはあのクソガキたちに一泡以上吹かせているでしょう。それに、アンタの努力はあの2人が一番知ってるんじゃないですか?』

アズール「2人?」

『ウツボの双子』



そう言うと、アズール先輩は「あぁ…」と微笑む
こうやって見ると綺麗だよなぁ、人魚って一部(クソガキ)覗いて美男美女集まりなんじゃないか



『アズール先輩、その10本の足を使い貴方は誰よりも努力した。

貴方を泣き虫だと罵る奴はどこにもいない。

でも、貴方の努力を認めている人がいる。

それだけで十分じゃないですか?』


タコ壺の中が見え、彼の顔には泣いた後が残っていた。
そっ、と中に手を入れ彼の手を掴み外へと引く



アズール「僕を認めている人…?」

『俺はアズール先輩のことスゴイ人だなぁって思います。
それもグレートセブンの海の魔女と同じくらいにね』


彼の手を引きながらニシシと笑うと彼もつられたのかハハッと笑い返してくれた
そしてタコ壺の外へと出た彼に再度尋ねる。


『さぁ、アズール先輩は帰りたいですか?認めてくれる人がいるところへ
それとも、戻ります?あのいかにもヤバい汚染水の中に』

アズール「……僕は、戻りたい!」



そう叫んだアズール先輩の声が反響し暗い空間がパキパキと音を立てて崩れ落ちていき
アズール先輩の本来の世界が現れる



冷たいけどどこか暖かい青い海

赤やオレンジ、青、紫などいろいろな色を持った綺麗な珊瑚礁

その中を優雅に泳ぐターコイズブルーのウツボと紫色のタコ



水族館とは比べ物にはならないくらい綺麗な領域だ
横を向けばアズール先輩がいた。

自分に寄って来る魚たちに微笑みを浮かべ遊んでいる
その微笑みは今まで頑張ったから得られた心からの笑みだと思う。

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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月27日 21時) (レス) @page19 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
母なる者 - この作品ってもう更新されないんですか? (2022年9月3日 21時) (レス) @page19 id: 35e572f336 (このIDを非表示/違反報告)
男梅 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2022年8月21日 21時) (レス) @page19 id: 0f1b85dce0 (このIDを非表示/違反報告)
にわひよ - おぉぉぉ!!!更新されてるぅ!!!男主の領域展開…!!!カッコいいですね!更新、頑張ってください!!! (2022年8月8日 14時) (レス) @page17 id: b312fb6077 (このIDを非表示/違反報告)
アカデミア合格者 - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2022年7月21日 17時) (レス) @page15 id: ead6c502ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャチとクジラのハーフになりたい人 | 作成日時:2021年10月12日 15時

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