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282話 ページ2

冷たい、深い…
目を開けると目の前は真っ暗で本当に目を開けているのか分からなかった。


『……?っ!?』



息を吸おうとすると口からゴポゴポと音がなり泡が出るのが分かった。
溺れると思ったが不思議なことに息が吸える。

Oh! It's Magic!!
まぁ、茶番はここまでにして目的の人を探す。
水特有の重さを体に感じながら周りを見渡し、歩き出した。


 

少し歩くと横たわっている壺が見えた。
まさか、あれか?と思い、近づけば中からか細く、今にも泣きそうな声が聞こえた。

 
 


「僕の居場所は、いつもタコ壺の中だけだった」




そうアーシェングロット先輩が呟けば、学校思われる場面へと変わり
下半身が魚の子供達が一人の子供を囲っていた。

 
 
 
【やーい、アズールズルズル、墨吐き坊主!】

【さっさと拭けよ。足ならたくさんついてるだろ?】




テンプレないじめ。
普通の人と少し違うだけですぐに差別やいないもの扱いされる。

自分がいる呪術界を思い出し下唇を噛んだ。



【や、やめてよぉ……な、何でそんなこと言うの】




綺麗な、でも小さく弱々しい声が耳に届いた。
近づいて見てみれば、タコの人魚が泣きながらいじめっ子に訴えていた。




_もしかしなくても、ご本人だよな…。さっきアズールって言われてたし_



 
【逃げろ!墨つけられるぜ〜〜〜】

【きゃははは!俺らに追いつけっこないけどね】

【うっ、うっ……】


 
 
グスッ…とすすり泣く音が聞こえる。
今のアーシェングロット先輩からは見られないほどメンタルが弱い。

ザァッ!と場面が変わり再びタコ壺だけが置いてある所へと戻る。

 
 



 
 
「ほかの人魚と違って、吸盤が沢山ついた足」

 
 

「引っ込み思案でハッキリものも言えない」




「勉強も運動もてんでダメ」




「_____僕は、いつも1人ぼっち」




「グズなノロマな、タコ野郎」





こんな過去があったのか。
同情はしない、けど…、その気持ち分かる気がする。



再び学校の場面へと変わり先ほどのテンプレいじめをする子供たちが現れた

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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月27日 21時) (レス) @page19 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
母なる者 - この作品ってもう更新されないんですか? (2022年9月3日 21時) (レス) @page19 id: 35e572f336 (このIDを非表示/違反報告)
男梅 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2022年8月21日 21時) (レス) @page19 id: 0f1b85dce0 (このIDを非表示/違反報告)
にわひよ - おぉぉぉ!!!更新されてるぅ!!!男主の領域展開…!!!カッコいいですね!更新、頑張ってください!!! (2022年8月8日 14時) (レス) @page17 id: b312fb6077 (このIDを非表示/違反報告)
アカデミア合格者 - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2022年7月21日 17時) (レス) @page15 id: ead6c502ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャチとクジラのハーフになりたい人 | 作成日時:2021年10月12日 15時

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