検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:342,175 hit

173話 ページ37

ラギー「えっ!?あれっ!?お前らさっき、群衆に飲み込まれたはず……」

ケイト「ざーんねん!
あれはオレのユニーク魔法【舞い散る手札(スプリット・カード)】で増えて変装したオレくん達でした!」

レオナ「なんだと?」


 
 
イラつきを隠せないレオナ寮長にケイト先輩は明るく答えていく。

 
 
 

ケイト「オレ、ディアソムニア寮の寮服、ちょっと憧れてたんだよね〜。
着られてラッキーみたいな♪後でマジカメにあげよっと」

リリア「なんじゃ。そういうことならわしの寮服も貸してやったのに」

ケイト「うーん、リリアちゃんのはオレにはちょっとキッツイかなぁ」


 

レオナ「オイ、この茶番はどういうことだ?」

リリア「リドルから話を聞いてな。ひと芝居打たせてもらった」

ラギー「じゃ、じゃあ……マレウスは?」

長身の男「もちろんご健在だ!先程の群衆の混乱も、すべての人間をコロシアムまで安全に誘導してくださった。感謝しろ!」


ラギー「そ、そんなのアリッスか!?」
 


 
 
 
驚くブッチ先輩の横でレオナ寮長が小さくため息をつく。


 
 
 
 
 
レオナ「……………あー、もういい」

ラギー「え?」

レオナ「やめだ。やめ」

ラギー「ちょ、レオナさん?それってどういう……」

レオナ「バーカ。
マレウスが五体満足で試合に出るなら俺達に勝ち目があるわけねぇだろうが。
そんな試合に出たって意味ねぇよ

…‥俺は降りる」

ラギー「そ、そんな! マレウスは兎も角、他寮の有力選手は皆潰してきたじゃないっスか。なのに、レオナさんが出ないだなんて、三位にだってなれるかどうか……オレ達の夢はどうなるんスか?」

 
 



縋るようにレオナ寮長に言うブッチ先輩。
サバナクロー寮生たちもブッチ先輩の意見に賛同し力づくでも試合に出てもらうと訴える。



 
レオナ「キャンキャンうるせぇな……じゃあ本当のこと教えてやるよ。
お前はゴミ溜め育ちのハイエナで、俺は永遠に王になれない嫌われ者の第二王子!


何をしようが、それが覆ることは絶対にねぇ!」



 
 

怒気を纏い冷たく言い放つレオナ寮長。

だが…_____

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

『それは本当にアンタの本心か?

本心であるなら何故アンタの目は_________』




 
 
 
 





酷く悲しい目をしてるんだ。

174話→←172話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (181 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
449人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オルガ | 作成日時:2021年1月16日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。