165話 ページ29
ジャック「一連の事件は、ラギー先輩が単独でやってるわけじゃねぇ。
恐らくサバナクロー寮の奴らほとんどがグルだ」
『成程な。寮生がグルとなれば実行するブッチ先輩をあのバカでかい体を壁にして
隠すなりなんなりして誤魔化すことぐらいできんだろ』
俺がそう言うとジャックは頷く。
デュース「寮ぐるみの犯行……どうしてそんなことを?」
エース「んー。マジカルシフト大会での順位や活躍ってかなり将来に響くんだろ?
だったら気持ちはわからなくもないけど」
エースの言葉に「グルル…」と唸るジャック。
ジャックの反応を見てエースはすぐに謝った。
ジャック「将来よりも今だろ。今の自分の実力を見せつけなきゃ意味ねぇだろうが。
俺が特に気に入らねぇのは……寮長、レオナ・キングスカラーだ!
あいつは、すごい実力があるはずなのにちっとも本気を出しやしねぇ!」
グリム「確かに、アイツダラダラしてるのにめちゃくちゃ強かったんだゾ」
ジャック「だろ!?せっかく持っている力を何故磨かない!?
俺はそういう奴が一番嫌いだ。
3年前、レオナ先輩が大会で見せたプレイは本当に凄かった。
だから、俺はこの学園に入れて……サバナクロー寮に入って、
あの人とガチでマジフトの試合がやれるんだと思ってたのに……」
語尾が段々と小さくなり
どこか落ち込んでいるジャックを見ているとエースが俺に耳打ちする。
エース「あのさー、A。
コイツ、さっきからずっと自分トコの寮長に文句言っているようで……」
『実際はめちゃくちゃ尊敬してたんだろうな』
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作者名:オルガ | 作成日時:2021年1月16日 2時