164話 ページ28
ジャック「はぁ、はぁ……な、なかなか鋭いの打ち込みやがる…」
デュース「はー、そっちこそ……はー、やるじゃねぇか……」
グリム「オマエのパンチ、オレ様のハートに響いたんだゾ……」
エース「お前ら空気に飲まれすぎじゃね?
もう選手枠とかどーでもいーわ……しんど」
『見てる方も馬鹿馬鹿しくなってきた』
殴り合いが終わるとジャックはどこか吹っ切れた顔をしていた。
ジャック「……ああ。これでケジメはついた。俺の知ってる事は話してやる」
エース「ケジメって、なんのケジメだよ」
ジャック「俺自身の心のケジメだ。所属寮を裏切ることには違いねぇからな。
だが、俺はもう我慢ならねぇ!!
どんなに強い相手だろうが、自分自身の力で挑んでこその勝負だろうが!
今回の大会だって、俺は自分がどこまでやれるのか挑戦するつもりで自分を鍛えてきた。
卑怯な小細工なんて反吐が出る!そんな勝利になんの意味がある?
俺は、自分自身の力で勝ち上がって、テッペン獲ってやりたかったんだ!」
熱く語るジャックを見て思ったことがある。
エース「あ、こいつスゲー面倒くせぇな」
『俺の言葉を代弁してくれてありがと』
デュース「わかる!俺はわかるぞ!!その気持ち!!」
グリム「コッチにも面倒くさいヤツがいるんだゾ」
どうやらデュースとジャックは気が合うようだ。
俺は絶対にこの円に入りたくないな。
ジャック「ラギー先輩のユニーク魔法は……
【相手に自分と同じ動きをさせることができる】ものだ。
操りたい相手と同じ動きをすることによって本人の不注意に見せかけて事故を起こしてきた」
ジャックの証言ですべての辻褄が揃った。
それなら、あのリドル先輩が階段を踏み外す理由も頷ける。
グリム「クソ〜!腹が立つんだゾ!食べ物の恨みは恐ろしいんだゾ!」
『まだ根に持ってんのかよ』
デュース「でも、待てよ。ターゲットの傍で階段から飛び降りるような動きをしたら、
すぐ怪しまれそうなものじゃないか?」
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作者名:オルガ | 作成日時:2021年1月16日 2時