魔法？いえいえ呪術です ≪５≫

197話 ページ12

キーンコーンカーンコーン…

　
　
　
クルーウェル「そこまでだ、仔犬ども。
お利口にペンを置いて、答案用紙を前に回せ」




クルーウェル先生に言われ答案用紙を前に回す。
　
あぁ〜…マジで疲れた。
ちゃんと勉強はしたけどあってるか分かんねぇな…



　
クルーウェル「このクラスの期末テストはこれで全科目終了だな」



　

そう言うとクラスの生徒達が騒ぎ出す。
まぁそりゃそうか。テストなんて学生が一番嫌いなものだしな。



　
　
クルーウェル「おすわり！はしゃぐのはまだ早い」



　
クルーウェル先生が一括すると一瞬で静かになり
先生の声だけが聞こえる。


　
　


クルーウェル「テストの結果が悪かったバッドボーイ共はクリスマス休暇を補習で棒に振ることになるから覚悟しておけよ。では、解散」



　
答案用紙を片手に教室を出て行ったのを確認し
再びクラス全員が騒ぎ始めた。


　
　
　
エース「はーっ、終わった、終わった〜！」

デュース「やれるだけのことはやった。あとは結果を待つだけだ」

グリム「ぐっふっふ！オレ様にかかればこんなテスト、チョロいんだゾ」





やけに今回のテストは自信満々だな。
何か裏があるのか？←当たり


　
　

エース「ん？Aならまぁ、ともかく
お前らいつも筆記試験の後はこの世の終わりみたいな顔してるくせに、今回やたら自信あるじゃん」

グリム「ふふーん。今回のオレ様は今までと一味違うんだゾ。
今から“大天才グリム様！”“オレに勉強教えてください！”って言う準備しとけよ」

デュース「残念だが、今回は僕も自信がある。悪いが勝たせてもらうぞ」

エース「いつも赤点ギリギリで泣きべそかいてる奴らが言うじゃんか。
ま〜、オレも今回余裕だったんで負ける気しないけど」



『はぁ…そうやってすぐに勝負ごとにする。
それにしても、エースもデュースも今回は自信満々だな。そんなに頑張ったのか？』



　

と聞くと「まぁね」と返ってくる。
デュースもエースと一緒に笑って返す。



　
　
『ふーん…。
あ、そうだ。この後お前等はどうすんだ？』

デュース「僕は陸上部に顔を出してくる」

エース「オレも久々に思いっきりバスケして身体動かしたい気分」

グリム「オレ等も帰るか。オレ様、もう眠くてたまんねぇんだゾ…‥」

『そうだな。俺も帰って練習するか…』

デュース「何の練習だ？」

『呪術の練習。訛るといけねぇから』






それに、新しく調伏したい道具もあるしな

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