魔法？いえいえ呪術です

4話 ページ6

「ああ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね？」




ん？新入生？俺は高専に入ってるんだが？
どういうことだ？







「さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう」




と背中を押されるのでされるがままに歩き出す





『なぁ、新入生ってどういうことだ…？』



「貴方が目覚めた沢山の扉が並んでいた部屋ですよ。


この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。



通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めない筈なんですが…」






『あれ、扉だったのか…』









いや、あれ扉か？どう見ても棺だろ








「それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる。
あの扉の意匠にはそんな思いが込められているんです」









『は？』




その言葉を聞き仮面の男の胸倉を掴む







『それまでの世界に別れって二度と戻れないって事か？』



俺の殺気に当てられた男が肩をビクつかせるのが目に入った






「……っ!な、何を言っているんですか。そういう思いがあるだけで帰れないという意味ではありませんよ」




『なら、いいん…です。すんませんいきなり』


「いえ、大丈夫です私優しいので！」






と言ってくれたので少しホッとした




『それで、此処はどこなんですか』



「おや？君、まだ意識がハッキリしてないんですか？
空間転移魔法の影響で記憶が混乱しているんですかねぇ…」






なんだそれ
空間転移魔法？








あの呪霊の穴のことか…？




説明してもらおうと頼むが時間がないらしいので歩きながらしてくれるらしい

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