魔法？いえいえ呪術です

18話 ページ22

クロウリー「しかし、闇の鏡に選ばれなかった
…しかもモンスターの入学を許可するわけにはいきません。
Aさんについても元の世界へ戻るまで只、居候させる訳にはいかない」

グリム「何だぁ、ぬか喜びだぞ」

クロウリー「まあ、話は最後まで聞きなさい。

Aさんの魂を呼び寄せてしまった事については、闇の鏡を所有する学園にも責任の一旦はある。

とりあえず、当面の宿についてはここを無料でご提供します」

『太っ腹〜』



当然の事だが、ここは狡猾に進むために黙っておく



クロウリー「ですが、衣食住については自分で支払って頂かねばなりません」

『え、マジ？お金ないんだけど』


そもそもこの世界のお金は円か？ドルか？はたまたペソか？(ペソとはスペインなどで使われている紙幣)
学園長はチラチラと多少掃除した廊下を見た。



クロウリー「見た所、掃除の腕は確かなようですし、ひとまず2人1組〈雑用係〉はいかがですか？
そうすれば特別に学内に滞在する事を許可してさし上げます。
元の世界に帰る為の情報集めの学習の為に図書館の利用も許可しましょう。
私、優しいので。ただし！仕事が終わってからですよ」




優し…くなくない？
いや、追い出されるよりはマシか


グリム「えぇ〜！？そんなの嫌なんだゾ！

オレ様もあのカッケー制服着て生徒になりたいんだゾ！」




と駄々をこねるグリムに、学園長からのキツイ一言




クロウリー「不満なら結構。また外に放り出すだけです」

グリム「ふな“！？わ、分かった！やればいいだろ！」

『了解です』

クロウリー「よろしい。

では2人共、明日からナイトレイブンカレッジの雑用係として励むように！」




そして、学園長は寮から出て行った。



グリム「むぅ〜雑用係…嫌なんだゾ」

『でも、掃除をこなしていけば、魔法が認められて生徒になれる可能性もあるかもよ』

グリム「そうか〜？」

『俺も手伝いうから、頑張ろうな」



何とかやる気を出してもらうようにおだてる
一先ず、寝る場所と台所は綺麗にしておくか




『…取りあえず、グリム。今日からよろしく』

グリム「掃除何てやってられねぇんだぞ…」

『まだ、そんなこと言ってんのか？頑張ってればその内生徒として認められるさ』

グリム「そうかぁ？…まぁいいや。お前、Aって呼ばれてたな」

『ん？あぁ、龍門寺Aだ」

グリム「…変な名前だゾ」






その後グリムはAの術式によって黙らされた

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