貪欲な精神に基づく海賊 《2》

番外編〈トレイの誕生日記念〉 ページ15

※オリジナル要素あり
(何か甘めな雰囲気ありますが違いますからね！？限定ですよ！？)



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10月25日は俺の誕生日で

リドルやケイト、エーデュース、ユウ、グリム

寮の皆が俺の誕生日を祝ってくれた





ケイトとリドルなんか「今日は一日キッチン立ち入り禁止」だ、なんて言われたり


エースとデュースに欲しいものは何だと聞かれて冗談で
「先輩の言うことをちゃんと聞く後輩」と答えたら

苦い顔したからすぐに冗談だと返した









皆が俺の為に祝ってくれるのが嬉しかった








でも、まだ祝ってくれない奴が一人









今日は休日なだけあって一度も会っていない
このまま祝ってもらえないまま今日を終えるのだろうか





そんな事を頭の隅で考えつつパーティーを楽しんだ






就寝の時間になり自室へ戻る
先ほどまで賑やかだった声が今ではもうしない


アイツもいない





深くため息をつきカーテンを閉めて
寝間着に着替えようとすると
窓がからコンコン、とノックする音が聞こえた




気になってカーテンを開けると
そこには、今日一番会いたかったAが立っていた






『A！？何でここに…』



窓越しでは声が聞こえないのか
外から口パクで「開けてくれ」と言っているので急いで窓を開ける




A「よっ！トレイ、誕生日おめでとう！」

『ハハハ、ありがとう。でも、もう夜だけどな』






祝ってくれるのが遅かったことに事に少し腹をたてていたので
少し意地悪をする





A「遅くなった、のは…その、悪いと思ってる。
でも、トレイの誕生日プレゼントに迷っててな…。
悪い、言い訳だなこりゃ」








困った笑みを浮かべさせたAに対し
俺は恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちが混ざり合っていた





遅れてきた理由が俺の誕生日プレゼントに迷ってたからって…//





この時夜で良かったと感謝した
絶対に顔が赤くなっているからだ





と思っていると急にAに手を取られた






A「さ！今日の主役にはプレゼントを贈呈だ」



俺の手を引きながらベランダに出ると
そこにはAのユニーク魔法【海域の支配者(デッド・マンズ・チェスト)】が浮かんでいた

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