魔法？いえいえ呪術です ≪２≫

83話 ページ38

トレイ「効力は短時間しか持たないから、ドゥードゥル(落書き)みたいなものだ。
だから俺はこの魔法をドゥードゥル、落書きって呼んでる」

『いや、落書きとか可愛いもんじゃないでしょ』

トレイ「どいうことだ？」
　
『要素を上書き出来るんですよね。それって魔法も上書き出来るってことじゃないですか。
実質最強ですよ』

トレイ「！そんな事いう奴Aが初めてだよ」


　
　
褒めてくれてありがとな、と俺の頭を撫でる先輩
んー、この人の撫で方気持ち良いな
　

　
　
グリム「トレイのドゥードゥル・スートの魔法があれば
ツナ缶食べ放題なんだゾ！
意地悪なリドルの魔法のより全然凄いんだゾ！」

　

　

コイツの考えることは食べる事しかないのか
　
　

　

トレイ「…いや、俺の魔法何て、寮長に比べたら子供のオモチャみたいなものだ。
レベルが違うよ」

　
　
　
　
　
一瞬だけ、クローバー先輩の顔が悲しく歪んだ気がした
しかし、それをなかったことにするように笑顔になる
　
　
　

　
　
トレイ「………さ！今日はもう遅い。
タルトを寮長に渡すのは明日にして、寮に戻ろう

明日は【なんでもない日】のパーティーだ。遅刻するなよ」
　
　
　
エース「A、また泊めてくんない？
俺、意地悪な先輩に寮に入れてもらえないみたいだし！」

ケイト「あら〜、棘のある言い方〜」

デュース「こらエース。あまりAに甘えるのはよせ」

グリム「今日も泊まるつもりなら、代金払えー！ツナ缶10缶！！」

エース「えー！じゃあ野宿しろってのかよ〜」


トレイ「じゃあ、デュースもお目付け役としてAの寮へ泊めてもらったらどうだ。
副寮長の俺が外泊許可を出してやるぞ。
Aはそれでも大丈夫か？」

『大丈夫です。二人増えてところで変わりませんし』

ケイト「トレイ君ってば、新人ちゃんに甘くない！？
良いなー。ね、Aちゃん、オレも行っていい？」

トレイ「お前はダーメ」

ケイト「ちぇ。さげぽよ」
　
　

　
　
『今日はもう無理ですが、遊びに来ればいいじゃないですか』

ケイト「ええっ！？あ、遊びに行っていいの？」

『来たくないなら、別にいいですが』

ケイト「行く！行く！絶対行く！そんでたーくさん写真撮っちゃお♪」

『……ちょっと後悔』

ケイト「そんな事言わないでよ〜！」

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