魔法？いえいえ呪術です ≪２≫

61話 ページ16

〈運動場〉
　
＿3限目 体力育成＿



バルガス「オレはバルガス。お前らモヤシ共の体力育成を担当してやることとなった。
優秀な魔法士は健全な肉体から！見ろ、毎日生卵を飲んで鍛えたこの筋肉！」

　

　
『サルモネラ菌大丈夫なのか？』

デュース「何だ？その…サルネ…何とか菌」

『サルモネラ菌。サルモネラは食中毒を引き起こす菌の一つで、発育温度は10℃以上、特に20℃以上になるとよく増殖し、発育至適温度は37℃位とされている。

熱抵抗性が弱く十分な加熱で死滅だが、万が一掛かったら
4〜48時間後に発症する事例が多く、主な症状は悪心、嘔吐、腹痛、下痢、発熱等。39℃以上の発熱が特徴で脱水症状を示す場合もあり、小児、老人の場合は重症で稀に死に至るケースもあるんだ』

エース「お前詳しいな」

『掛かったことがあるからな』

グリム「大丈夫だったんだゾ？」

『あぁ、ただ生卵見ると拒絶反応が出るんだ。
加工済みのは平気なんだがな』



　
　
俺の青ざめた顔を見て三人は肩をポン、と叩き
「災難だったな」と同情してくれた


　
　


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿休み時間＿


エース「なーんか、魔法学校っつっても普通の学校とあんまり変わらないっていうか、
想像よりも地味っつーか……魔法使えなくても別にそこまで困んねーな」

『へーそうなんだ』

エース「Aの学校はどんなんだったの？」

『中学、ミドルスクールは普通の学校だったからなー』

デュース「ここに来る前の学校はどんなところなんだ？」

『あー、余り知られちゃいけない学校だったからね。
表向きは私立の宗教系学校だったよ』

エース「へー」





さっきからエースとデュースとしか話していない
何かを忘れていると考えていると
デュースが声を上げた






デュース「あっ、窓の外を見てみろ！あの中庭を横切る毛玉は……」





デュースにいわれて、窓の外を見てみると…中庭にいる黒い毛玉
グリムだ。アイツいつの間に……

絶対にツナ缶減らす





『登校1日目にしてサボリかよ……』

デュース「早速逃亡とは……。あいつ、懲りないな」

エース「プッ、監督生1日目にして監督不行き届きかよ」

『なんも言えねぇ』

エース「ね、グリム捕まえるの手伝って欲しい？」




　
　

何だその悪い笑みは
何か企んでるだろ

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